ほぼ足りてまだ欲 その先

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家族の根幹

岸田文雄くんが国会で同性婚制度に関し「わが国の家族のあり方の根幹に関わる問題」だといいましたよね。
わが国の家族のあり方という何か、そのぉ規則のような、ゆるぎないシステムみたいなものってあるんですかね?
それってのは三世代同居であるべきだ、とか、永代続くべきなのだ、とか、なんかあるんですかね?
すぐ思ったのは、あ、これって統一協会的、日本会議的、明治維新以降に作られたっぽい道徳観的、とか、そんなものでしたねぇ。
高校生は黒い髪の毛で学生服をきちんと着て、セイラー服をきちんと着て、みたいなものとおんなじような気がするんだけれどなぁ。

 そういえば自衛隊だった田母神俊雄(こんなやつが航空幕僚長だったんです)が「女性が活躍し輝く社会とか言われて多くの女性が働きに出る。しかし政治家や金持ちの奥方は働いている人は少ない。だから女性が家庭の主婦として子育てに専念しても生活が成り立つ国を目指すべきではないのか。女性が輝けば非婚化、晩婚化、少子化が進む。政府は少子化対策ではなく少子化政策を実施中。」とツイートしてました。
 昔だったら、そうだ、専業主婦たる妻がいる家庭が子育てに必要だという観点が常識的だったのかもしれませんが、今や女性だって男性と同じ立ち位置に立って何が悪いんだろう、という観点で人生を考える時代にようやくなってきた。かつては生活に困って切羽詰まってお母さんもパートに出た。でも、今や多くの家庭で二人が仕事を持って暮らすのは例外的ではない。集合住宅の年代わり役員が回ってくると昔は「共稼ぎだから」という理由で逃れようとする家庭があったけれど、今はそんな事をいっていたら成り立たないくらいだ。
 田母神くんは、政治家や金持ちの家では共稼ぎはしていないといっている。つまり、彼の頭の中では、女性が仕事を持つのは、貧しくて切羽詰まっているからなんだという解釈なんだね。もうこの時点で、世の中の動きに自分が追いついていない。
 挙句の果てに「女性が輝けば」少子化が進む、というんだね。じゃ、いつも輝いちゃいけない、陰にいなくちゃいけないってことになるでしょ?
 で、「わが国の家族の根幹」ですよ。この回答に対しては「じゃ、その根幹ってのはなんですか?」という更問が必要になる。本会議の質疑答弁ですから、一方通行で終わっています。来週からの予算委員会で誰がこの更問を発するのか、興味があります。
 三浦瑠麗の夫婦がどうやら統一協会に絡んでいるらしい、ということが旦那の事件の弁護士があの統一教会の弁護士だというのには度肝を抜かれましたが、なんでそんなに明白にあの夫婦が統一教会に絡んでいると推察できてしまう展開を彼らは選択したのでしょうか。あまりにもわかりやすくて、ちょっと驚きました。