ほぼ足りてまだ欲 その先

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満州開拓

2022年日本民間放送連盟賞 テレビ・グランプリ「三つめの庄内~余計者たちの夢の国~」 山形放送制作

満州開拓団、山形県内からは約1万7千人が海を渡った。しかし、それは耐え難い結末だった。敗戦後の逃避行と難民生活で多くの命を失った。生きて戻っても古里に居場所はなく戦後開拓で全国の荒れ地に向かった。山形の庄内から満州の庄内、そして三つめの庄内へ。生きるための場所を求め続けた「ヒゲの開拓団長」と開拓者たちの軌跡。

満州からほうほうの体で逃げ帰ってきた庄内開拓団は、青森の六ケ所村と、北海道豊富町を見つけて第三の庄内としてイチから手作業でまた開拓に腐心してきました。
 日本国内には、いくつもいくつもこうして引き揚げてきた人たちが身内を何人も失って、ぼろぼろになった体に鞭をうって、また開拓に苦労してきたのです。
 知れば知るほど、日本という国は貧しさを克服するためにまともな方向ではなくて、他民族を侵略する方向へ国民を駆り立ててきた。こうした歴史を踏まえて、私達は現在を、そして未来を見据えていかないと、また過ちを犯しかねない。ひょっとするとこの国の国民は、そういう軽々しい民族性を抱えているということなんだろうか。