ほぼ足りてまだ欲 その先

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世襲

 私は世襲のサラリーマンだった。なんの躊躇もなく、父と同様に企業雇員となった。
何しろ小学校6年生の時に、文集に「将来はサラリーマンになる」と書いていたくらいだ。
実に大したことにその夢を叶えたということだ。
振り返ってみると、小学校3年生の頃はプロ野球選手になりたいなと思っていたフシがある。
それも、やり手がそんなにいそうもないキャッチャーとして、と思っていたらしい。
しかし、それも小学校5年生の時に、クラスのソフトボールチーム選手の選抜から漏れた時に、冷静に判断をした。
多分、学力、という点でアカデミズム方面を選択肢から明確に外したのは、中学受験に失敗をした時にその端を発すると思う。
とりあえず天才ではない、という点は了解した。
何事も徹底して追求するという能力と資質に欠けていたことはそこから先、どんどん明確になっていった。
とにかく企業に入ってしまえばなんとかなるだろうというところに結論がついたのは、ろくすっぽ勉強しなかった大学一年の夏休み頃の話だ。
放送業界にも行きたいなと思ったけれど、そう思って放送局に学生の時からアルバイトで入り込んでいる人たちが数え切れないほどいるんだと知って、とても間に合わないと思った。考えてみたら、永六輔みたいに半分その業界に足を突っ込んでいる連中がたくさんいたんだということだ。少なくとも世の中を見るに敏ではなかった。
 大金を稼ぎ出そうという壮大な思いもなかった。そこそこ食えればいいや、程度だった。
子どもの頃には世の中全部の生活レベルは高くはなかったけれど、わが家は食い物に困るほどではなかった。
せいぜい、卵焼きがないとめしを食べたくないといって庭に放り出された程度ではあった。

政治家の世襲とは何事か。
選挙民の程度が知れる。
この国は未だに米国の植民地であり、エセ庄屋様の領地でもある。
岸信千代は恥を知るべきである。

今日は終日寒くて雨模様で、とても外へ出る気がしなかった。