ほぼ足りてまだ欲 その先

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隅に立つ

多分これは前にも録画してあった番組だろうけれど、NHKで「松本清張と日本の黒い霧 未解決ミステリー」(占領期の未解決事件の謎に挑んだ作家・松本清張の知られざる闘い!衝撃のノンフィクション「日本の黒い霧」誕生の舞台裏とは?発掘した肉声から、巨匠の創作の秘密に迫る!)を見た。
 横山秀夫みうらじゅんが出てきた。そして保阪正康が出てきた。番組の中では断定しないが、明らかに1949年の一連の鉄道関連事件、下山事件三鷹事件松川事件はキャノン機関による、国労動労国鉄労働組合の弾圧に違いないな、と思うに至る。
 保阪正康がいうんだけれど、半藤一利山本五十六の評伝を書いている真っ最中に「ふと気がつくと書斎の片隅に山本五十六が立っている気がするんだよ」といったと。「これは人にいうと、笑われるからいわないんだけれど、自分もふとそんな気がすることがあるんだ」というのだ。うわっ!と思わず驚いた。そうか、こういう人たちはそんな気分に晒されながらあれだけのものを著してきているんだと恐れ入った。
 保阪のデビュー作、「死なう団事件」の帯には松本清張が書いているそうだ。
 うちの「しなう団事件」は多分文庫のはずだが、はて、どこにしまってあるだろう。そろそろ、保阪正康関連をひとまとめにしなくてはならないだろう。講座の資料やメモとともに。