外国で歩いていると、遭遇した何人もの人が必ず「日本人?」とか「日本から来たの?」と聞く。そうだよ、と返すんだけれど、最近気になって「なんで分かるの?」と聞き返す。顔がそういう顔だ、とか、立ち振舞でわかる、とか、着ているものでわかる、とかいってくれるのならわかるんだけれど、概ね明確な返事が返ってきたことがない。
遭遇する東洋人を見ていると、もちろん言葉が聞こえれば一発で中国系だ、韓国系だとわかるけれど、そうでない場合には、顔つき、表情だとか、歩き方だとか、持ち物なんかでだいたい判断はつく。
つまり、私達が日本から来た、と判断がつく人たちも、それまでに数多くの東洋人を見てきているんだろうと想像がつく。いきなり「ニイハオ!」と声をかけてくるのは概ね、経験が足りていない人たちだろう。その証拠に、観光客に声をかけて商売をしている連中は的確に見極めてくる。「ニホンジン?コンニチワァ!」と器用なものだ。
日本人の旅行者の多くの人がモンベルのザックを背負っていたり、ウィンドウブレイカーを着ているので同胞にはわかりやすい。それを目安に声をかけてほぼ100%間違うことがない。ただ、モンベルは韓国にもお店を持っているので、たまさかモンベルを着ている韓国から来た人に遭遇することはある。
ちなみに、先日堀江貴文なる人物が「なんで日本の高齢者はどこへいってもモンベルを持ってるんだ」と「X」で書いていたことがあるんだけれど、あぁいう世の中をよく知らない連中には理解できないんだなぁ。ある程度の品質を保持していながらそれでも価格的に外国製品に比較すると安くて、使い勝手の良い、日本人サイズの品物はそうそうない。