もう随分昔のことを思い出そうとしても、なかなか思い出せなくなってきたことがいくつもある。
当然頭の中に残っていて当たり前だった人の名前を、ひょいと思い出そうとしても、あれ？でてこないぞ、ということが随分増えた。
ところが不思議なことに小中高の同級生だった女子の名前はなぜか、くっきり出てくるのである。
これが自分らしいところなのかも知れないが、小学校の時の堀江さん、戸島さん、たまちゃん、中学の時の斉藤さん、尾崎さん、新田さん、山口さん、高校の時の今井さん、森さん、山本さんあたりはいつでも出てくる。
ところが男子の名前はどんどん出てこなくなってきたのである。小学校の時の男子はからっきしだ。中学の時は、西島くん、新倉くん、長谷川くん、須藤くん、罍（もたい）くん、高校の時は流石に随分でてくる、山中くん、高野くん、三上くん、茂呂くんといった具合。
日頃反芻して思い出していないと、どんどんかすれていってしまうらしい。だんだん危ない。
