
多分の数字しかわからないけれど、日本各地の刑務所に入っている受刑者の数は3.5万人ほどいるらしい。その中に65歳以上の、いわゆる高齢者というのが14%、つまり4,900人ほどいるらしい。そして3.5%ほど、1,345人が知的障害を持っているという。
知的障害を持っている人たちが出所して、まず最初に直面するのはもちろん生活を成り立たさせるということになる。療育手帳を持っている人たちばかりではないからだ。出所しても、すぐに困窮してしまって、再犯に手を染めて逆戻りする。中には刑務所に入るまで、その事に気がついていない人だっている。あぁ、そうなのか、だから、あんなふうに人に利用されてきちゃったのか、と思う人だっている。騙されてきたことにすら気がついていない人もいる。詐欺の片棒を担がされていたりすることすらある。
障害があるといっても、ほんのちょっとした、もう誰も気が付かないくらいのホンのちょっとした生まれついての特性のズレだけでしかない。ひょっとしたら、私だって、生まれついた時に何かしらのずれがあったかも知れない。たったそれだけのズレによって、人に簡単にごまかされてしまう人生にはまり込んでいたり、ほんのちょっとしたズレで物事をうまく処理できなくなったりしただけのことなのに。あぁ、僕はそうじゃなくてよかった!と気がつく人もいるけれど、じゃそうである人はどうしたらいいんだろう。誰か、助けてくれるんだろうか。民生委員やどこかの福祉施設がアウトリーチしてくれて救われる人なんて、ほんの一握りでしかないし、どこにも取り付くしまなく人生を終える人たちもきっと数知れないのだろうと思うと、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。どうしたら良いのだろうか。