ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

空山基

 永らく建て替え工事をしていた京橋の戸田建設のビルがなんだかえらく豪華なビルになったのは知っていたけれど、今まで中には入ったことがなかった。だいたい建築会社のビルにはなんの用事もないしね。

 ところが、先日テレビを見ていたら、偶然空山基(そらやま・はじめ)の顔が映って、「おやっ!」と思ってみていたら、なんとあのビルに美術館があって、そこで大空山展をやっているのだった。もともと京橋で寿司屋をやっていた知人の絵のつながりから縁があったらしくて、年に一二回は逢うような関係だったのだけれど、多作だってことは知っていたけれど、こんなに多作なんだとは気が付かなかった。それくらい圧倒的な物量である。それでも、かつての作品からずいぶん方向性は変わってきている。SONYのロボット犬は知っていたけれど、かつてはこんなにたくさん彫刻というか、メタリックな3Dものはそんなに送り出してはいなかったように思う。

 しかし、こういう展覧会を見ると、やっぱりクリエーターには凄腕の演出家がついていなくては大々的なアッピールはできないんだろうなと思う。今回だって、この展覧会をテレビの番組の企画として売り込む役を担当している人がいるわけで、そういう人がいないといつまでも売れない作家で終わってしまう。ゴッホだって、生前は全然売れなかったもの。それが空山の場合は南塚真史のようだ。

 場内所狭しと展示されている作品を見に来ている人の大半は、若い、そんなアートの世界に生きていると思いこんでいる人たちで、この先大きく飛び立つんだと胸をたぎらせて、日夜そんな世界に行き続けている人たちなんだろう。くたびれてベンチに座っていると眼の前をピッチピチのフェイクレザーのボディー・スーツを着てその上目とクチの部分しかあいていないマスクを被った女の子が通りかかって、思わず「うわっ!びっくりした!」といったら一緒に歩いている若者が「絵が動き出したと思った!?」と嬉しそうだった。京橋にはちょっと似合わないような気がしないではないけれど。
 そんな中に、今じゃ引退して、毎日日曜日なんだぜ、という雰囲気の同年輩と思しきおじいさんが一人でやってきているのに結構遭遇する。どういう人達なんだろう。昔からの空山基ファンなんだろうか。

 写真撮り放題なんだけれど、ただし、スマフォ、タブレットに限るというもの。カメラを禁止する理由はなんだろう?

 久しぶりの京橋散歩だった。

 ショップには盛りだくさんのグッズである。


東京都中央区京橋1丁目7−1 TODA BUILDING 6階
CREATIVE MUSEUM TOKYO
5月31日まで。期間中休み無し。
一般2.500円前売り2.300円