無罪確定
クレディ・スイス証券の日本法人に勤務して高額所得を得ていた社員が賞与に関して所得を隠していたとして国税当局が告発し、特捜検察が起訴していた事件が、一審判決に続き、検察側が控訴した二審でも更に突っ込んだ無罪判決が出た事件は、とうとう検察が最高裁への控訴を見送って無罪が確定したそうだ。
八田隆さんという方がご自身のブログでその無罪を報告しているのだけれど、報道はこれをベタ記事でしか扱っていない。実は起訴された時は各紙が大々的にこれを報じていたのだそうだ。クレディ・スイスという名前を聞き、所得隠しと聞いただけで「あぁ、あり得ることだ」と聞き流して本人に同情することもなく、興味を覚えることもなく通過したのだと思う。
江川昭子氏の説明によるとこういう事件。
税務調査の対象となった約300人が自社株やストックオプションで受け取った賞与を正しく申告しておらず、約100人が無申告だった。同社では、現金で支給される給与は源泉徴収されていたため、賞与についても源泉徴収されていると思い込んでいた社員がこれだけいた。
検察が発表したコメントはただ一枚。
「八田隆に対する所得税法違反事件」
明確な上告理由が見あたらないので上告しないことにした。
ただこれだけで、「ごめんなさい」も「あなたの人生を奪ってごめんなさい」もない。
ご本人は国家賠償請求を立てるのだそうだ。それ以外の方法がないという。しかも、その裁判は村木敦子さんの場合にそうであったように国家が「あぁそうですか、じゃ払います」といってしまったら、なぜこのようなことが起きたのか、その原因を追及することなく終わってしまう。しかも、その原資は何かと云ったらすべて国庫、つまり国民が納入した税金から支払われるのだ。
恐るべき検察であることを認識しておかなくてはならない。
それでも支持
どうやらTPPは今週中に日本が全面的に米国の要求を受け入れて決着しそうである。交渉に入ってからでも撤退することは可能なんだという説明を聞いた覚えがあるのだけれど、それが実施されるであろうことを期待している。
韓国の観光客が乗ったバスにアルカイダ系テロリストが乗り込み、自爆。韓国人3人とエジプト人運転手1人の計4人が死亡、13人が負傷。韓国政府は直ちに現地に政府要人を派遣。
東日本各地に週末降った雪が記録的な積雪となり、山梨、長野の各地、東京多摩地域等で孤立した地域が続出。国道にトラックが動けず。政府は関係省庁連絡会議を開いたものの、首相は駆けつけることもなく、天麩羅屋で会食。
こんな状況の中、首脳がかねて首相との会食に参加してきたTBSがまとめたJNN世論調査を見ると、未だにアベシンゾー自公連立政権の「支持」が62.4%だといっている。そんなはずはないだろう。
NHKという報道機関ですら、今のような状況に陥っていて、TBS程度の民間放送がどこまでぐずぐずになっているのかは底なし沼のような状況であるといえようか。
この国、ぐちゃぐちゃだ。