ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

マイケル・フォックス

 Michael J. Foxがとうとう引退だということになったそうだ。何しろ彼は30歳でパーキンソン氏病だと診断されたというのだから、気の毒を絵に描いたようだ。正に絶頂にいた時だ。あまりにも症状が出るので、あれはわざとやっているんじゃないか、とまでいわれたことがあった。
 何年か前に、テレビドラマに復帰すると、大宣伝をうったことがあって、New Yorkの地下鉄の中に、ベタベタとそのポスターが登場していたことがあったが、あれも程なく尻切れとんぼになった。
 もうそろそろ60歳になる。あまりに早い罹病で気の毒だ。

早い者勝ち

 こうなってくると、認知症になるのも、死んじゃうのも、早い者勝ちということになりはしないか、という気がする。20年前に高齢化社会がやってくるので、「介護保険」というものを造り、できるだけ家族に頼る介護ではなく、社会資本による介護ができるようにすることにした。それまで特別養護老人ホームに入るには自治体による措置によっていたけれど、そうした施設を広く社会資本に委ね、受け手を大幅に増やす、ということにした。そこから5年ごとに見直して、第三者による介護を充実させていく「はず」だった。ところが5年ごとの見直しの度に、どんどん社会資本による介護から、「日本の良き家族制度による」介護へとあれよあれよと後退してきている。
 こうなると、先にわかわからなくなっちまった方が楽かも知れないという思いがでてきても無理はない。この国の政府は本当に酷い。酷いというのは、国民の視点に立っていない、というひどさだ。例えば、麻生太郎はもう相当いい歳だけれど、彼は充分に資産を持っているから、どんな事態に陥ったとしても、金の力でどうにでも解決することは可能だ。だから貧乏人がどんなことに困っているのかはわからない。そんなことまで気にしていたら、国の財政を慮ることはできないのだ、と彼は思っているし、そう平然とぶちかますが、それは国の政策執行者としてはまるっきり外れている。
 10日も経たないうちに、世の中は幡ヶ谷のバス停で殺されてしまった64歳の女性のことを忘れるだろう。彼女は、麻生太郎のひと晩の飲み代で一ヶ月は命を繋ぐことができただろうと思う。イヤもっとか。それはそれぞれの置かれた立場で違うという言い方があるだろうけれど、そんな立場に彼女を置いたのは、誰あろう、麻生太郎が副総理を務める自公維政権だ。菅義偉は貧乏農家出身の苦労人という触れ込みだったけれど、それは全部嘘だった。そういう連中だ。
 自民党に投票した人たちもさることながら、投票さえしなかった国民が彼女を殺したといっても良い。

工場写真

 もう何年も前からだが、本屋の写真集売り場に行くと、工場の夜景写真集なんてのがある。綺麗だ、といって船で海から見るというツアーすらあった。特に石油のリファイナリーは圧力容器があっちこっちに立っていて、その複雑な形状にキャットウォークがついていて、そこにランプが付設されているから、知らない人から見ると、綺麗に見えるらしい。その昔、首都高の横羽線を行ったり来たりする機会が結構あった頃、新子安のあたりで日石なんかのリファイナリーの横をかすめると、あぁ、横浜に入ったなと思ったものだ。
 ひと頃通った工場へは辺鄙な電車で通ったが、帰りが遅くなると、無人のプラットフォームにはぽつんと灯りがついていて、終電に乗って家路につく連中がやってくる。そんな時に、電車の窓から見える工場の灯りは、ことさら寂しく思えたものだ。そんな生活を送ったものから見ると、余計なことをしてくれるな、綺麗だなんていってくれるな、という気がする。ちょっと擦るだけで、そんな言い方をしてくれるなと思う。トホホなんである。

病が失政をあやめる

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 幡ヶ谷のバス停で、64歳のホームレスの女性が近所の46歳の男に殴り殺された。石の入ったレジ袋で殴られて、外傷性くも膜下出血が死因だった。昨年の暮れには埼玉に住む弟と介護施設に暮らす母親のところにクリスマスカードが届いたと、昨日現場にやってきた弟さんが取材に答えたんだそうだ。つまり一年前は普通の生活をしていたと云うことだ。
 最終バスが平日は午後10時44分、土日祝日は午後10時24分に出てしまうと、このバス停にやってくる人はいないはずだということになる。近所の人がいうには、ここに彼女がいることに気がついたのは夏頃からだという。それまでの半年の間、どこにいたのだろうか。始発が来るまでの間、彼女は静かに座っていたそうだ。
 それを46歳の男は邪魔者だと思っていたというのだ。別段、その男に対してちょっかいを出すわけでもないし、ただ、座って寝ていたという。それなのになぜぶん殴るほどに彼は思っていたのだろうか。「痛い思いをさせればあの場所からいなくなると思った」と供述しているという。彼は近所に引っ越してきた人に対して、設置したアンテナが視界に入って邪魔だから取り外せといっていたというのが気になる。病的な雰囲気がする。現状の変化に対して異常なまでの固執をするというのはある意味の病性を感じるのだ。つまりあの男性にとっては、どこかからやってきて、夜中に座っていた女性は、あとからやってきたアンテナと同じ存在であって、人間性とか、物質性とかなんでもいい。
 彼女はなぜその半年の間に、住む家をなくしたのか。独り者だったのか。何を糧にしてどこに暮らしていたのか。

 女性のホームレスはホームレス全体の3%に過ぎないそうだけれど、確実にいる。うちの近所の商店街にも、以前はふたりおられたが、おひとりはもう何年か前に見なくなり、今はいつも50cm程のビニール鞄を持っていて、その上に座り込んでいる人がおひとりおられる。街の人たちは見て見ぬ振りをしている。毎日おられるので、少なくともどこかで何かを食べられているということだろうか。ニューヨークなんかに比べたら目につかない。それは目につかないところへ皆さん避難しているからだ。そういう点では、この64歳の女性はまだ経験が浅いところが救いでもあるが、それが余計に苦しいところだっただろう。人目を避けて糊口を凌ぐというのはなかなか難しい。出かけていかないとチャンスがないということだからだ。ニューヨークのように、街中にいて、夜は地下鉄の構内なんかで凌ぐというのであれば、まだ、ひと目について厚意を受けるチャンスに恵まれる。そしてニューヨーカーはごく普通に施しをする。受ける方も好き好んでこうなったわけじゃないから、受ける権利がある、と思っているスタンスにいたりする。それだけあっけらかんとしている。
 バンクーバーで見たホームレスが立てかけていたボードには「私は、自分が怠慢な人間だとわかっている。わかっているけれど、助けて貰いたい」と書かれていた。

 問題は、国の政策が容易にホームレスを生み出すシステムのまま運営されているということだ。非正規労働制度がどんな国を作り出しているのか、という点を私たちは認識する必要がある。

 このままで良いわけがない。
 
 

 面倒くさい夢があったもんだ。
 ある人が今シーズンのコートを二着買ったというのだ。大体いっぺんに二着もコートを買うなんて奴は聞いたことがない。なんでそんなことをしたのか、理解ができないが、それが夢だ。一着は茶系統なんだろうけれど、ちょっと風変わりで、打ち合わせが大きくて、いくつものボタンで留めるものでコートにしては脱ぎ着が面倒そう。もう一着はモノトーンの切り替えで、毛足の長い、いかにも雪の降るところではとても着れそうにないものだった。お揃いか、あるいは並んで歩いたら、好一対になるようなものをと、探しに行くんだけれど、なかなか良いものが見つからない。見つかっても私が着てみるとサイズが合わない。
 しかし、どうしてこんな夢を見るのかがそもそもわからない。わからないものが出てくるから、あとから思い出して、夢は面白い。で、あの「ある人」は一体誰なんだ?

あの日

 三島由紀夫があたかもナチスのような制服に身を固め、はちまきを締めて市ヶ谷に立て籠もり、屋根の上から自衛隊員に檄文を読み上げ、割腹自殺をしたことを知ったのは、学校の6号館の一階にあったテレビだった。その日、私は学校で卒論実験をやっていた同期生に付き合って、被験者となって彼等の研究室にたまたま行ったら、なんだか周辺が騒いだので、わざわざ6号館へ見に行ったのだった。なんだか、不穏な状況に胸騒ぎがしたことは覚えていたけれど、近づく卒業へ残りを惜しんでいたような時期だった。
 それでも年末には上越国際スキー場へツアーバスを出す準備が忙しかったような気がする。そんな時まで遊びに熱中していたんだから、勉強するわけがない。

どれならゆるされるだろうか

f:id:nsw2072:20201122043549j:plain:w360:left ベルリン・フィルハーモニーの年間パスが確か18,000円ほどだが、買わないかというチラシがわざわざ日本語版で送られてきた。
 クラシカ・ジャパンはテレビのチャンネルはなくなってしまったけれど、ネット配信はいつでもオンデマンド配信で楽しめますぞ、今だったら二ヶ月間無料!年間24,000円、
 スポーツ配信のDAZNは年間21,000円で週に7試合ほどのNFLあり。
 NBA楽天が独占してしまって年間17,820円。

 便利になったというべきか、イヤ全く不便な世の中になったというべきか。
 それにしても、NBAを独占してしまった楽天は、日本のバスケットボールオタクにとっては実に許しがたい行為であるというべきだろうな。八村塁をここぞとばかりに日本に売り込まなくてはならないNBAは全く間違った選択をしたと云って良いだろうな。青少年がこれを契約してくれと、親に頼んでいるんだろうか。それともそのためにアルバイトをしているのだろうか。それにしても、来年の米国プロスポーツ界は、やっていけるんだろうか。

 これを全部契約するためにはやっぱり宝くじを当てなくちゃな。これが当たらないんだよ。