ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

台湾出身日本兵


 TBSテレビでは隔週で日曜日の夜中にドキュメンタリー「解放区」という番組を放送している。昨日の夜中の番組を録画していたので見た。
「祖国と母国 忘れられた台湾籍日本兵」で、主人公は96歳になる呉正男さん。日本の中学を卒業してすぐに志願をして日本兵となる。今の北朝鮮の基地で終戦を迎えたが、カザフスタンに抑留され、重労働につかされる。二年後大山正雄の名前で日本に復員し、こうこうを卒業し法政大学に進み、横浜中華街の台湾系銀行に勤める。専務から理事長まで努め、日本の国籍を取得しようと役所に出向いて人生を説明するも、担当者は「申請したからといって必ず国籍を得られるものではありませんよ」と対応したという。

 台湾から日本兵として従軍した兵は21万人いたといわれ、うち3万人が戦死。彼らは日本兵であったにも関わらず、なんの保障もない。高尾に暮らす元日本兵脳梗塞を患った不自由な口で「今でも私は日本人だ」という。

 呉正男さんはせめて台湾出身日本兵の慰霊碑くらい日本人の手で建ててほしいという。そりゃそうだよ。皇民だ、日本人だといって教育した結果の果ての話だもの。
 私はこの慰霊碑は、皇室が千鳥ヶ淵に建てるべきだと思う。


tver.jp

関心を示す

 嫌なこと、見たくないこと、怖いこと、恐ろしいこと、関わると面倒くさいことになるだろうと思われること、みんな知らん顔をして通り過ぎれば、その場は安泰。思い煩うこともなく、態度を示してドンクツを食らうこともないし、なにもわざわざ手を突っ込んで、進退窮まらない羽目に陥ることもないし、「え〜、それって知らなかったぁ〜!」ととぼけていればいいやってことだよな。

 それが一般的で普通のことだから、広瀬隆の本は売れない。なにもわざわざページを手で捲り、知らなきゃ思い煩うこともなかったことを金を出して入手して、ため息を付きながら読んだりなんてしなくたっていいじゃないか、と。そんなわけで売れないだろう。
 図書館から借りだしてきても、ともかく誰かが読んだ形跡もないものだから、ガバッと開いてスキャンするのも容易じゃない。まして金をかけないように作ったからなのか、頁いっぱいに行が印刷されていて、ページを開いて抑える空白も非常に限られている。
 これまでの20年間くらいで、広瀬隆の本は数冊読んだし、書棚にも挟まっているけれど、彼の著作はすべて嘘がない。全部あからさまに断定してある。しかし、売れないからロスチャイルドから暗殺されもしない。

週末は家に


週末は外に出ても人が多い傾向にあるので、ほとんど家から出ない。
寝ては食べていた。

 佐渡在住の友人からかねて聞いていた洋梨、ル・レクチェを珍しく売っていたといってつれあいが買ってきた。めったにこちらでは見ないのに、すぐ近所の八百屋に売っていた。ちょっとまだ早いらしくて、しばらく熟成を待つべきなんだそうだ。
 ラ・フランスにしても洋梨はなかなかタイミングが分からなくて、ぐずぐずになっちゃったりするなぁ。

 来年辺りに最後の旅行に出ないと、もう旅行に行かれないかもしれないという気になってきたなぁ。

今日も紅葉を見に行く


 上野公園に行く。歩いていっても大したことはないけれど、今日も今日とてシルバーパスのお世話になって6つ目で降りて歩く。
二人座りの席に痩せたおばあさんが崩れるように座ってそのまま寝ている。奥の席にはエコバッグみたいな袋が置いてある。もう随分前から乗っている雰囲気だ。ふと足元を見ると、妙に大きなスニーカーで、しかも両方とも靴紐がついていないガバガバのものを履いている、というかこれじゃとても歩けないんじゃないかと思える。このまま終点までいって、多分運転手に起こされるんだろうけれど、どうするつもりなんだろうか。どこに暮らしているんだろうか。そもそも暮らす拠点があるんだろうかと気にかかる。

 藝大の前を通り越して噴水近くまで来ると、今日はあのキリスト教団体の食事提供の日のようで数十人の人たちが集まっている。国立科学博物館にはぞろぞろと小学生が遠足なのか、入っていく。噴水の横のイベントスペースには青色の組み立て式の生け簀がぞろぞろと並べてある。こりゃなんだろうと思ったら、週末に錦鯉のイベントがあるんだそうだ。



 東京文化会館の裏と野球場の間のイチョウ並木が黄色く染まっていて、沢山の人達がカメラやスマホを掲げている・・・というあたりでカメラの電池が消耗した。予備の電池は家で充電中で、今日は持っていなくて、これで万事窮した。御徒町の先日強盗が入ったけれど、店員がさすまたで応戦した宝石屋の前を通って地下鉄に乗り、図書館でチャールズ・シュルツ伝を借り出す。一度借りたことがあるけれど、あまりのページ数に圧倒された。686頁ある。全部スキャンした。便利になった。もう一冊新刊もスキャンする。

下仁田ネギ

いや、これはもちろんネギではなくて、日本橋の花屋の店頭にあったポインセチア、早いね!


 朝7時に目が覚めたんだが、眠くてしょうがなかった。というのは根付いたのが午前4時半頃だったからだ。眠いんだけれど、ひょっとしたらこのまま起きて、活動できるかもしれないと机に取り憑いて、パソコンを立ち上げた。図書館から借りだした暮しの手帖社の本をスキャンしているうちに案の定眠くなってしまい、10時半には寝てしまった。ま、それはそれでいいとしても、気がついたら午後1時を回っていた。こりゃまずいととりあえず日本橋の本屋に行く。ポイントがひょっとして切れるかもしれないなと思ったのと、どうしても図書館で貸出に出るのを待てない本があったからだ。


 結果的にはそれほど急ぐべきでもなかったような本だが、どうしてもJFK絡みの本だというと、手が出てしまう。
 本屋の棚を見ていると、あれもこれもと手を出してしまいそうな本が並んでいたので、あんまり周りを見ずに出る。立花隆を書いている本がまた出ているみたいで、危ない。昔朝日新聞社が出していた雑誌「論座」の編集長だった上丸洋一が新しい本を出している。「本の雑誌」社が目黒考二追悼本を出している。これは甚だ危ない。持っていたくなる。「東京の生活史」を出した岸政彦がみすずから「沖縄の生活史」を出していたけれど、今度は「大阪の生活史」をまた筑摩から出すそうだ。読みたくなるよねぇ。だから本屋は剣呑なのである。

 昨日つれあいが下仁田ネギが安かったといっていたので、それじゃ牛丼にしようといってそういうときには行く肉屋へわざわざいったら、なんと昨日今日は連休だとペラが貼ってあってシャッターが降りていた。あぁそうですか、では収まらないので、近所のスーパーの中でもまだマシな肉を出すスーパーで買ってきてそれから作ったがやっぱり肉が旨くない。昼飯を食べ終わったら午後4時だった。こういうのは「昼」飯とはいわないかもしれない。午後5時から7時くらいまで寝たんだけれど、午後9時になったらまた眠くなり、目が覚めたら午前0時半だった。今朝の4時半から合計すると10時間ほどは寝ている勘定で、こりゃ認知症になる生活時間かもしれないね。

六義園

 ちょっと寝が足りなくて、どうしようかとも思ったんだけれど、なんだかんだいいながら紅葉を見ようと思って六義園に足を運ぶ。ちょうど2週間前に年間パスポートが切れたのでその更新もしようとも思ってきた。爺婆の年間パスポート(大げさな呼称ではある)は600円。窓口の横の掲示を見たら、ここではクレジットカードでも支払いはできるけれど、やっぱりAMEXは除外されている。宝くじ屋もそうだった。 ここのところ毎年買って元をとっているけれど、今年は窓口のお姉さんが「今年からはこれではライトアップ時間は入れません」という。ということはこれまでは入れたってことのようだ。春はしだれ桜、秋は紅葉をライトアップするらしい。私はそんなわざと臭い演出は嫌いなので、来たことはない。それでなくてもそんなのは人混みになるに決まっている。

 日頃の平日の昼下がりにくらべたら4倍くらいの人が入っていると思うけれど、それでも桜の時期よりは少ないようだ。駒込の駅に近い染井門も開いていて、人の流れがいつもとは異なっている。その上、あちこちにで店が出ていて、外国人が団子を咥えていたりする。写真スポットは爺さんが占領していてなかなかどかない。橋の上にとどまって写真を撮っている爺さんもどこうとしない。

NHK 「支配される教室 ある体験授業の記録」

支配される教室 ある体験授業の記録
[BS1] 2023年11月28日 午後11:30 ~ 午前0:20 (50分)
録画をしてみました。


 なぜ、差別は無くならないのか?その理由を体験から学ぼうと「差別体験授業」を20年にわたって実践してきた教育学者・内海﨑貴子。その授業から差別を生む構造を考える。

内海﨑貴子先生(白百合女子大学カトリック教育センター 教授(副学長)川村学園女子大学名誉教授)が、20年にわたって続けきた差別体験授業を立教大学の大学生、茗溪学園の高校生、あるいは大人に実行する様子を描くドキュメント。非常に興味深い。
 私はこの番組の存在を立教大学のFBで知ったが、NHKの告知は全く見たことがなかったし、どうやらHPもないらしい。

 まず内海崎先生は学生にジャンケンをさせ、負けた方の腕にリボンを付けさせる。
そして全員にアンケート調査に答えさせる。そしてそれを「リボン無しのくせにそれなの?」と強く迫る。無理やり訂正させたりする。そんなに大きな字で書くなとか、「リボン付きはやっぱりそうこなくちゃ!」といってみせる。どちらかが男性で、どちらかが女性で、女性らしさ、男性らしさを強制していく。それに対する違和感を意識させる。

 性差別に基づく刷り込まれた概念がなんと私達の心に染み付いていることか。ちょっとやそっとでは剥がれない。
しかし、若い人たちはまだ剥がしやすいかもしれない。
 それでも幼稚園児ですらすでにジェンダー差別について無意識に抱え込んでいることを知ると、唸ってしまう。

 最初に内海崎先生が画面に登場した時に、私は上野千鶴子がいるのかと思った。

 この番組中で引用される2004年3月2日の衆院予算委の某国会議員の発言、というのは第一分科会における自民党西川京子のことで、「各自治体あるいは教育委員会に対して通達を出すということはお考えではないでしょうか。ぜひ書面で通達を出していただきたいと思います、その思いを。このジェンダーフリーという言葉を使わないように、そういうことを。」と発言している。
 このあたりの考えは日本会議系ではよく見るけれど、ジェンダーフリーは日本の伝統的家族システムを壊す、というんですなぁ。つまり、日本の伝統的家族システムは女性差別があって初めて成り立つと云っているのと同じことなのですね。

 西川京子は1945年生まれ。都立武蔵高→早大教育学部 1996年自民党熊本県連女性部長 比例で国会議員。もちろん日本会議。2001年統一教会世界日報にも平気で山谷えり子橋本聖子とともに連載に登場。