
天気予報を見ると、朝方の雨はやんで、昼は雨は降らないだろう、ただし夜遅くになるとまた降る、という。
この日を逃して、小岩菖蒲園に行く日はないな、と思ったので、さっそく京成電車の各駅停車電車しか停まらない「江戸川」駅へ。押上へ行くとホームに空港アクセス線経由の成田空港行き特急が止まっていた。これは青砥、京成高砂に止まる。電車の中は成田空港から次の旅先へ飛び立つのであろう、スーツケースを携えた外国人観光客ばかりだった。多分これでも中国から来る人が激減したからまだマシな方なんだろう。高砂で各駅を待つ。問題は高砂で、どの各駅停車に乗れば良いのか、瞬時にはわからない点だ。若い駅員さんがいたのでお伺いすると、表情ひとつ変えずに、アナウンス直後だったからか鼻にかかった声で「(ホームの)こちら側、次の京成佐倉行きをご利用ください」と教えてくれた。
江戸川の駅は全然変わらない、というか、変わりようがない。駅の脇を川の土手に向かっていくと、すぐ脇はもちろん江戸川を渡る鉄橋で、すぐさま「江戸川駅」へ停まらない通過電車が、グワングワンとまるで雷でも落ちたかの如き音を撒き散らしていく。
土手の階段を「ヨイショ、よいしょ」といって手すりを引っ張りながら上がる。初めてきた時は、手すりなんてあったのか、といわんばかりの勢いでひょいひょいと上がった記憶がある。今では土手を上がって下るだけで、(あぁ運動になるなぁ)とつぶやくのだった。

それからさきはもう花しか視界に入らなくなる。今年はなんだか紫陽花が菖蒲に追い抜かれつつあるのではないか、というくらい真っ盛りといって良い。雨でしっとりと濡れているのも良い。雨粒が紫陽花にも、菖蒲にもキラキラしている。
近隣の老人ホームから遠足に来ている人たちがあちこちにおられて、みんな嬉しそうだ。でも介護の人は大変そうだ。
帰りは京成曳舟で降りて、イトーヨーカドーによって、ここのところこれなくしてはいられない「湧水わらび餅」を買って帰る。
