久しぶりに百花園に足を向ける。梅や桜の時期にやってこないで、なんで今頃行くのかというと、全く理由がない。ただ足の向くまま歩いていたらそっち方面に行ったので、ままよってんで行った。年間パスは7月まである。年間パスといったって、なぁに爺婆はたったの280円である。そんな値段で、偉そうに受付でパスを見せて入る。ほとんど見るべきものはなさそうな時期だけれど、丹念に狭い園内を見て歩くと結構いろいろある。
モチノキの仲間でタラヨウ(多羅葉)という常緑樹の、なんとこれが花。八手の花のようにツンツンが出ている。この時期じゃなきゃわからない。別名:葉書の木。どういうことかというと、この木の大きな葉っぱの裏に尖ったもので字を書いてみるとあとから黒くなって、文字が読めるんだという。葉っぱに字を書いて、それを送ればそれが「はがき」だってんです。知らなかった!
たった一輪だけですが、きれいな芍薬の白い花が咲いていた。「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」と褒められる芍薬は実に優美というか、派手な花で、ちょっといけ好かないような気がしないでもない。周りにはいくつも花芽が出ていて、もうちょっと経つときれいに咲くんじゃないか、という気がする。
ここの池には何年か前から居着いているつがいのカモがいて、片割れが何回も池の中に潜ってなにかしているなぁと思ったら、なんか咥えて出てきて、ひとりでガツガツと食べている。シェアすることはなさそうだ。
後で写真を拡大してみたら、なんとこの鴨が食べていたのはザリガニだった!