ほぼ足りてまだ欲 その先

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人質

 Sydneyで人質事件が発生したというニュースを電車の中に乗っていた時に、ネットで知った。Sydneyの金融街だと書いてあったので、おいおい、一体そんな場所があそこにあったっけ?といっていたらMartin Placeのことだと知った。確かにあそこは日本の領事館の入ったビルがあったり、Westpacという銀行の本店があったりはするけれど、金融街という感覚を持ったことはなかったなぁと思った。
 「イスラムじゃないの?」といったら、相方に「そういうのを偏見というのよ」といわれた。しかし、他の記事を探したら、アラビア語アッラーについて触れる言葉が表示されたという記事を読んでちょっと驚いた。
 Sydneyにはアラブ系の移民はものすごくたくさんいる。ここまでいうと大げさかもしれないけれど、タクシーの運転手のほとんどがアラビックだといってしまいそうなくらい多い。郊外にはアラブ人が多く住む地域というのも昔から存在する。
 ここのところ様々なアラブに関係したトラブルに豪州も関与してきた。なにしろ豪州は第二次世界大戦後のほとんどの戦争状態に、米国や英国と歩調を合わせて参加してきた。つまり集団的自衛権を常に行使してきた。
 日本人は「まさかそんなことにはならないだろう」「まさか政府が一般国民を巻き込むことなんてないだろう」とタカをくくっているけれど、集団的自衛権を日本政府が行使すると公言している選挙で、彼らを支持する結果を生み出したということはこうした状況に自分を追い込む結果を作り出したということでもある。
 多分選挙にすら行かなかった二人に一人の日本人有権者は、自分たちがこんな状況を作り出し元凶であるということをまったく意識していないだろう。しかし、まさにあなたがたがその原因を作り出したのだ。しかも、全部の日本人を巻き込みながら。