ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

NHK

 組織の末端の一記者が犯した重大犯罪、放火犯という極刑に処すべき犯罪者が出たことによってNHKの橋本会長が俸給三ヶ月一割削減の処分を自らに科したという話が出回っていた。まずひとつなんだけれど、社員が起こした刑事事件の責任を最高幹部が被って減給というのはどうも納得ができない。どこかの会社で社員が犯した刑事事件の責任を社長が取るだろうか。そして、これまでNHKの職員で刑事事件を起こした職員は皆無だったのだろうか。それともその度に確かにNHKはそうしてきたのだろうか。腑に落ちない。
 もう一つ腑に落ちないのは、あまりにも彼(この場合は橋本会長のことなんだけれど)の給料高すぎないのか?もうこの種の仕事は、特殊法人の幹部職と一緒で、半分ボランティアとするべきではないのか。そこまでは行かないにしろ、それまでに皆さんしっかりお稼ぎであるはずだ。それが生活感が電波の送り手と受け手の間に乖離が発生してしまう大きな理由だと思う。
 NHKについてはもう一つ。あの女性国際戦犯法廷を取り上げたETV番組の改編政治圧力事件についてのその後はどうなったというのか。雑誌「創」が特集しているように、あの事件はその後ただ単なる朝日新聞の取材資料流出事件や、取材録音内規違反反省事件なんてことになっているけれど、自民党、中川、安倍の圧力事件にほうっかむりしているにすぎない。この事件が如何にマスコミとして重要な事件であるのか、という点での認識にあまりにも各社が目覚めていなさすぎる。単にライバル社にダメージになればそれだけ相対的に自社が浮上する、とでも考えているように見える。そうだとするのであれば、なんと浅はかなことか。今年に入ってのマスコミは実に怠慢の塊のように見える。