ほぼ足りてまだ欲 その先

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本 

 25日発売と表記されていた中公文庫「六〇年安保闘争の真実 あの闘争はなんだったのか」保阪正康はきっともう既に店頭に並んでいるだろうと昨日出かけた時に池袋旭屋で見てみたら案の定平積みに。後ろを見るとちくま文庫の棚で、ひょいと見るとやっぱりちくま学芸文庫「思考の用語辞典」中山元をまた見つけてしまい、後ろを見ると2000円以上するのかと思ったら1300円だったので、とうとう買ってしまった。こうなるのはこの本を書店で手にした時に既にわかっていたのに、今頃までグズグズしていた。本と云えば昨日会った友人が岩波の“思考のフロンティアシリーズ”の内「社会」市野川容孝著(2006.10)がとても興味深いという。「社会」ということばは欧米のsocialという言葉のその本来の意味を表し切れていないんだと、本来的には「福祉国家」としての意味合いをもっているのだと云うのである。これは読んでみないといけないかも知れない。今までこの概念を拾い切れていないのだとするとこれまでの日本語による解釈では足りていないという怖ろしいことになりそうだ。sight 2007春号入手。