ほぼ足りてまだ欲 その先

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語録

 今度の事件では様々な語録が飛び出してきていてあれよあれよと驚くことばかりだ。松岡利勝の遺書の中に「家族への手紙は、女房が分かるところにありますので、ぜひ探さないで下さい。女房が来るまでは、どこにも触れないで下さい。」という文章があったといわれている。奥さんならそれをいわれればあそこにあるんだとわかるというのだから、大事なものを入れるところが決まっている、あるいは事前にもしなにかがあったらここに書いたものを入れておくと説明されていたといったところだろうか。すべての遺書の中身がどれほどの分量になっているのかわからないが、少なくともお坊ちゃん宛も「短いものだった」ということだし、これも短いものだった。本音は誰宛のものに書かれているのだろうか。それとも、ちょろちょろと出てきているように、必要な話はすでに関係者に明らかにされているということなのだろうか。そしてこの8通もの遺書は一体いつ書かれたものなのだろうか。朝10時に秘書と会っている時には既に書かれていたのだろうか。それともそこから実行に移されるまでの間に書かれたのだろうか。だとしたらそんなに長いわけがなさそうだ。
 お坊ちゃんが「本人の名誉のために言うが、緑資源機構に関しては、捜査当局から『松岡農相の取り調べを行っていた事実はないし、これから行う予定もない』という発言があったと承知している」と発言したと巷間伝えられている。そうだろう、多分総理大臣ともなると(現実は国会議員だったら多分誰にでも)当局は捜査の現状をどんどん明らかにしてしまうという訳なんだろうと思うけれど、これはとてもおかしい話だ。この一連のアンフェアなおいしい蜜への群がり方の中で、国会議員への金の流れが指摘されているのは松岡利勝しかいなかったと国会の答弁の中で明らかになっているのにも拘わらず捜査当局が取り調べる気もないということもおかしな話だけれど、そんな予定であったことを「私は聞いている」と公言してしまえるのもなんとも不思議である。しかし、毎日新聞(2007年05月29日03時11分)は検察幹部のひとりの発言として「事件に関係しているかどうかをこれから調べる、という段階だった。幹部は何とも言いようがないはずだ」というコメントを紹介している。この記事では「特捜部がまず注目したのは、松岡農相緑資源機構の発注事業との関係だ。支援企業が松岡農相献金→業者間で談合→支援企業が落札という経緯に関心」を向けたとしている。確かに松岡利勝は政治献金について聞かれた時に「ここ10年から7年の間はない、それに既に返してある」と発言した。献金があったことは事実であってこれは覆しようがない。正当な形での政治献金であるならばなぜ返金しなくてはならなかったのかという点についてはなにも語られていない。しかし、この一連のからくりの延長線上にあると誰もが思って不思議はない。