ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

誰のためか

 「自民、公明の両党は29日、公的年金保険料の納付記録が正しく年金額に反映されない年金記録漏れ問題について、年金額が本来より少ないことが確認された場合は、過去の不足分を全額補償することを柱とした救済法案「年金時効撤廃特例法案」を国会に提出(2007年5月29日22時8分 読売新聞)」されるのが今日で、そのまま委員会で採決して明日、先に委員会を強行突破した社会保険庁解体法案と一緒に衆院本会議採決で、しゃんしゃんというのが与党の筋書きなんだと伝えられている。異常としかいいようがない。たった一日で「議論が尽くせる」というのか。多分与党委員の中にすらろくすっぽ理解できていないのが何人もいそうである。自民党お坊ちゃん政権は先手先手と打って出ているつもりかも知れないけれど、参議院選挙だけをターゲットにしたあまりにもバタバタな、そして国民を全く無視した単に形式だけを調えることに汲々とした動きでしかない。なんだかニッポン放送ライブドアの丁々発止を見ているかのようである。最高権力者がこんなバタバタで動き回るのを見ていると、この人の根本は一体なんなのか、彼らが考えている「政治」というものが一体なんなのか、どこに軸足があるのか、というものが露呈してくるといえる。明確に国民のために手だてを打っているのではなくて、実入りに直接的に影響のある選挙のために手だてを打っている、ということがこれほど露呈していて、それでも「政治」なんだというのだとしたらあまりにもお粗末に過ぎる。