ほぼ足りてまだ欲 その先

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松嶋×町山 未公開映画を観るTV

 今回は「JESUS CAMP」の後半だった。福音派の教会がこどもたちに様々な方法を使って洗脳する、という話だ。1940年代のうちらの教育システムを想い出す。

 「MAXED OUT」をYouTubeで見る。アメリカ社会はやっぱり病んでいることは間違いがない。世界でも一番暮らしにくい国だと思っても良いだろう。それにしても簡単に騙されてしまう国民性と人の良さそうな顔をして人を騙すことのうまい人間が政治に繋がっているところが悲しい国でもある。しかし、はなはだ残念なことに私の国も正にこれと五十歩百歩なんである。
 竹中のあの立て板に水のしゃべり方が、福音派の必ずあとからやばいところが露呈してしまう宣教師に似ているんだなぁ、と思う。
 Alan Greenspanは退職して「失敗だった」といったけれど、「失敗」の結果とんでもないことになってしまった人たちはもう回復することもない。しかし、彼は辞めてしまって、ただそれだけだ。ひょっとしてあれはウッディ・アレンが演じていただけなんじゃないの?
 やっぱり早急に広瀬隆のあの「資本主義崩壊の首謀者たち」を読み終わらないとね。
 
 アメリカのカード会社や金融会社がどんどん金を貸し付け、返せない人たちから滞納金利やら違約金やらをどんどん乗っけて引っぺがしていくというやり方は確かに法的には問題がないんだろうし、借りる側に問題があるということではあるだろうけれど、血の滴る金集めという表現が正に当てはまる。
 しかし、これは日本でも既に始まっているわけで、あのサラ金グレーゾーン金利が問題になったとき、彼らは「じゃ、私たちを規制して困るのは誰だと思う?裏金融に走らざるをえなくなる人たちなんだぞ」とうそぶいていた。利益幅が縮小されると、サラ金の殆どは大銀行の系列に入ってしまった。すると大銀行は大手を振って「計画的にね?」なんちゅうお為ごかしのキャンペーンを張ってサラ金まで取り込んだ。今やそれだけにとどまらず、大銀行が自ら「限度額300万円ですよ!」なんて消費者金融に直接手を突っ込んできた。
 竹中直人桃井かおり、ひと頃はユースケサンタマリア、近頃はタモリまで出てきて「ご利用は計画的に!」なんちゃって、「さぁ、借りろ、そうすればみんなが持っているあれもすぐ買える!」と自分を律しきれない人たちをどんどん底なし沼に引きずり込む。タレントも商売だから儲かればいいものね。しかも、あんな大銀行の宣伝だもの、悪いわけがない、という先入観には負けちゃう。
 この「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」は第1回目「ウォルマート」の前編は見つからないけれど、後編以降は見ることが可能。消費者として知るべきことは知った方が良いと思う。