ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今のまま

 来年になると7月に地デジのテレビ放送が終わる。「終わるぞぉ〜!」とわぁわぁテレビでいっている。いっているのは知っているけれど、それが自分の環境にとって、どんなことを意味するのか、分かっていないし、分かる気もない人たちもたくさんいるはずだ。ひとり住まいの高齢の方の中にはそんな方が実際にいる。今の暮らしを取り上げられるなんてことが起こるなんてそんな理不尽なことが起きるわけがないと思っている。しかし、実際にそんな理不尽なことが起きようとしている。いつの間にか知らないけれど、これは既成事実で、7月になるとぱたっとある日テレビが映らなくなる。こうした仕組みを作った方は「これで数多くの電波を飛ばすことが出来るようになり、情報を相互にやりとりすることが出来るという大変に便利な状況が生み出される」という。
 しかし、彼等はそんなことが起きることを望んでなんていない。そのまま今の状況が確保されていればよいのである。BSもCSもいらない。赤ボタンも青ボタンも全く要らない。今のまま、今の地上波テレビ(そもそもいつからテレビをそんな呼び方するようになったんだ)がちゃんと映っていればそれで良いのである。「別に便利は要らないから暴れん坊将軍ちい散歩水戸黄門と相撲が見られるならそれで良い」のである。
 ましてや私だって、ついこの前(といっても5-6年前かなぁ)買ったDVDレコーダーが来年の7月のある日から意味を持たなくなるということをつい先日まで知らなかった。しかし、ここにも私にとって問題がひとつある。ブルーレイに買い換えた時に、もう今のデジタルテレビとの接続が多分自分では出来ないだろうということだ。デジタル放送をケーブルテレビでつなげているんだけれど、どういう具合に何を使ってどう接続すればいいのかもう分からない。
 今度のテレビのデジタル化で、きっとどこかの独居老人が「あれ?!」といったまま、テレビをやめて希望を見失っている状況が発見されるだろう。