ほぼ足りてまだ欲 その先

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わかってないんだよ

 私がここまで63年以上にわたって生きてくるにあたってはもう本当に数え切れないほどの人びとに嫌な思いをさせてきてしまった。そうした人びとが私に気を遣ってくれたのにもかかわらず、そんなことに何も気づくこともなく、そんな人たちの気遣いを裏切ってきた様だ。
 そこに気がついていないということが実に恥ずかしい。いやいや、まだ甘い。恥ずかしいどころの騒ぎじゃない。気がついていないってんだから、自分がこのくらいだと思っているものがホンの氷山の一角で、実はとんでもないほどの多くの人びとを裏切ってきているんだろう。そう思うと底知れず恐怖でもある。

 情けないのは「人は自分が他人の足を踏んだことは憶えていないけれど、他人に踏まれたことは憶えている」ってところでもある。自分が人を裏切って失礼なことをいっていたことをは全く憶えていないで、他人にそれをやられるといついつまでも憶えているという、面倒なことになっているんである。
 頼まれたことをやってあげたけれど、その後なんのご挨拶もないと「あいつは自分にとって必要なときだけ連絡して来やがって」と思うのだけれど、自分も(多分)まさにその通りなんだろうと思う。あぁ、どれがどれほど嫌な思いをさせた行為だったんだろうねぇ。
 自分がお役に立てたことだったと思い込んでいることが、かえってその人にとってはとんでもなく迷惑な行為だったのかも知れないなぁ。
 こういうことに気がつかない人間というのは死ぬまでそれに気がつかないで死んでいくのだろう。私も例外に漏れず、自分が他人に及ぼした迷惑に気がつかないで死んでいくんだろうなぁ。う〜む、これは困った状態である。