ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

田舎を走る

 今日はほぼ4時間ほどバスで走る。なにしろ200km近い距離を移動するのだからこれくらい長い時間バスに揺られ続ける結果となってもしょうがない。その間、窓から楽しむことができる景色は田舎そのものの景色なんだけれど、それが随分落ち着いて見える。チェコでもそうだけれど、ハンガリーでも共産主義政権下にあったときにはハードという形では大きく変わることはなかったということだということができるだろう。
 人々がハードを画期的に発展させることができるところまで余裕が生まれたわけではない、ということになる。
 そうだとすると、共産主義は人々ひとりひとりを豊かにすることはできなかったということになる。
 自由市場主義に移行するということは人々の間に格差が生まれることを否定せず、仕方がないと受け入れるということであって、それは誰が受け入れるのかといったら特に目端の利く連中が受け入れるということであって、目端の利かない、その辺の平凡な人々は知らないうちに、気がつかないうちにその流れから置いてきぼりを喰うということである。
 とすると彼らは20年経ってもこのままなんだから、これから先もこのままだということになるのだろうか。
 共産主義経済は一体何がいけなかったのだろうかというと、何度もいうようだけれど、労働の質を評価するスケールというものが存在しなかったという点につきるのではないだろうか。

 それにしても菜の花が畑に咲いていたり、イチゴの苗を売っていたり、なんだか北半球にいるんじゃないんだと思ってしまいそうな状況にあるのは一体何事ならん?