ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今週のお題「桜」

 うちの区と隣の区との間に流れている河の両岸には桜並木があって、この時期になるとワンワンと人が集まってきて、あっちでもこっちでもみんなで桜の木の下で宴会だ。こんな宴会は夜中まで続くというのが桜の花見と決まったものだけれど、昨日も今日も夜はとても寒くて、まるで冬と一体どこが違うというくらいだ。だからだろうけれど、あっちでもこっちでも家族連れの宴会ばかり。それにしても寒そうだ。
 松竹の「平成中村座」が台東区の今戸堀の講演で小屋がけで長期講演をやっている。月ごとに演目が変わるものだから、歌舞伎ファンの連れ合いは月に一度は当日に並んで立ち見で見続けてきている。昨日帰ってきたと思ったら、昼の部の演し物『法界坊』が最後に舞台の後ろががらっと開いて、その向こうに川と桜がわっと広がるんだとうれしそうにいう。
 それじゃぁと花見散歩のついでに、小屋の後ろにいって、それが開くのを待ってみる。ほとんどの人たちは知らないから、細い通路をただ歩いて通り過ぎているのだけれど、何人かが、それを見にすでに集まっていた。
 とにかく大変な人手だ。それでも裏通りに一本入ると、いつもの週末と同じように会社は休みで、店も休みで、人も通らず、散歩日和だ。ガイドブックに載っているようなお店だけが、人が並んでいてびっくりする。近所だと、豆かんの店、大学芋の店なんてところに突然人がたかっているので、びっくりする。