ほぼ足りてまだ欲 その先

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事件

 ウトレヒトにディック・ブルーナ・ハウスというものがある。うさぎのミッフィーを描いたDick Brunaという人を記念してできたもので、彼はこの街の出身である。単独の建物ではなくて、セントラール・ミュージアムの一部に入っていて、中身は子どもたちが楽しめるように作られていてもちろん家族連れのためにある。しかし、日本人にもかなり有名なキャラクターなので、多くの日本人ツアーも通りかかる。その証拠に壁には日本語も書かれている。
 で、私たちも例に漏れず訪問した。黙って前の人の動きにくっついて歩くという実に主体性のない行動に身を任せていた。狭い入り口を入って「左」に曲がって行く。ガラス扉を押していく。そこの小さな机に座っている係員とおぼしき若い女性は切符を改めるでもなく、ニコニコしている。
 校舎の廊下のようなところを歩いて行くと部屋の中が突然見えて、そこは撮影現場のような様相を呈している。カメラがあり、ライトが当たっていて、ディレクター・チェアのようなものがあるなぁ・・・と思ったらそこに後ろ姿で座っている男はなんと真っ裸だ。「あれ!裸だぞ!」といいながらも歩くと、後ろから来た添乗員が「こんなところを写真に撮ったら怒られますよ!」といっている。いやいや、そんな状況じゃないだろう、ここで良いのか。数歩先に行くと、突然壁があいていて、なんとそこに眼鏡をかけぼさぼさ頭の20代とおぼしき男が「全裸」でぶらりと立って肩をふるわせて爆笑している。明らかにこれはミッフィーと関係がない!慌てて引き返したのだけれど、ひょっとしてあれは「どっきりカメラ」なのか?これがセントラル・ミュージアムの建物での公式イベントなのか?開けた国だなぁ。いや、むしろ開けすぎだ。
逮捕するぞ!