ほぼ足りてまだ欲 その先

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下手

 何が下手なのかというと自分よりも年上の人のことを気遣うと云うことが出来ないままここまで来てしまった。それでも少なくとも数年の間、高齢者介護について勉強したことでかなり昔よりはわかるようになったつもりだったけれど、現場を長く経験していないから、上手くはならない。
 その上、私の周りには昔から祖父母がいた訳じゃないから親しみもなかった。祖父母といっても物心がついた頃にいたのは母方の方だけで、父方はとっくに他界していて、親父の長兄という人がもうお爺さんだった。しかも、最初で最後に逢った時は脳梗塞の後遺症で椅子に座ったままだったから余計にそう感じたのだろう。
 おふくろの母親というのは私が小学校に入るか入らないかの頃には年に一度くらいは岡山の田舎から「急行瀬戸」ではるばるとやってきた。子どもたち三人は「おばあちゃん」を取り合った。
 つまりおふくろは舅姑に仕えた経験がない。近所のお姑さんに苦労していたおばさんの聞き役をやっていたのは覚えているけれど、あれで相談役なんて出来ていたのだろうか。うちは二代、三代と年寄りと暮らした経験を持っていないのが心配だ。