今回の温泉は某旅行会社が実施しているバスツアーである。とは言っても団体でぞろぞろとあっちやこっちに出かけるわけではなくて、バスでいくけれど、後は2泊自分たちで勝手に過ごすというものだから、気が楽。
しかし、行きのバスの中では大きな声でワァワァと四六時中しゃべり続けるお婆さん二人、食べ続けるお婆さん3人とマァ大体世の中の平均像を表すのだけれど、今回は珍しいことに若いカップル、母と娘二人という異色なグループが混じっている。
しゃべり続けるお婆さん二人は埼玉の出身のようだけれど、今は足立区に暮らしていて、二人とも旦那は既になく、これまでも二人であちこち温泉三昧だということが周知となった。そこへ通路を挟んだ反対側に座った爺さんが加わって、話していることは「おいおい、それは違うだろう！」と突っ込みどころ満載で、笑いながらイラつくという、複雑な様相を呈する。
多分帰りのバスの中ではこのツアーへの忌憚のないご意見を拝聴することができるに相違ない。
