ほぼ足りてまだ欲 その先

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撮り空

 世の中には鉄道マニアの人がいて、どこまでも行って鉄道に乗り、写真を撮り、終いにはその音まで録音する。あ、今は映像付きだからヴィデオカメラで撮影するんだろうか。車両が引退するといったら、駅のフォームに群がって大騒ぎになったという報道を時として目にする。
 これは乗り物別にそれぞれあって、船マニアの最高峰はひょっとするとあのイラストレーターの柳原良平かもしれない。彼は船の出入りが見えるからといって浦賀方面の高台に家を建てたと聴いたことがある。大阪商船三井船舶のカレンダーは毎年彼のイラストだった。こういう人は「世界の艦船」なんて雑誌を購読していて、中には貨物船ですら写真にする人がいる。ネットで読んでいると、「これは如何にも日本デザインの船だ」なんて書いている。確かに錨の付き方とか、船側のデザイン等、特徴がでる。どうしても技術の高い工場で作られるものは完成度が高い。
 これにはクルーズ・シップの世界独特マニアという種類の人たちも存在する。こういう人たちはどこのクルーズ会社の何とかの船のどのキャビンがどうのこうのという事を書いている。これは金持ちじゃないとできないと思われがちだけれど、実は世界一周だとか、南極だとかというものは確かにそうだけれど、カリブ海や地中海の一週間ほどの簡単なクルーズであれば海外ツアーと同程度の料金で行くことができる。
 飛行機についてもそんなマニアも沢山いて、飛行場で長いレンズを備えて三脚を立てて片っ端から飛行機を撮影している人たちがいる。彼らはどれほどのシャープさでどんな珍しい航空会社の、あるいは新しいタイプの飛行機を撮影することができるかを喜びとしている。そんな人たちのためにそれぞれの飛行機に振られている機体番号をチェックして、その機体の歴史まで語る人たちがいる。
 で、最近、ネット上で世界中の飛行中の航空機を表示して、これがどこの会社のどんな機体でどこからどこまでどんなスケジュールで飛んでいるのかがわかるサイトがある。
 近頃これを知って、時々これを見ていると、うちのそばを通り過ぎる飛行機を見つけることがある。今日はどうやら風向きでそうなる日のようで、朝から真っ青な空に飛行機が飛ぶ。ちゃんと爆音も聞こえる。ガキのようにこれを見に廊下へ出る。
 これは全日空295便737-881羽田発鳥取行き