ほぼ足りてまだ欲 その先

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福島

 福島といったっていささか広うございます。ただ単に「福島」といっただけでは一体あの県のどこの部分か誰にも分かりかねます。だから、今、単に福島といってもそれがなにを意味するのか、そう簡単には判断ができません。
 オランダのライデンで年に一度開かれる「Japan Markt」に福島産の米と表示されたものがお店で売られているのですが、それだけでは一体どんなお米でなにを意図して売っているのかがわからないのです。「ご支援ありがとうございます」の気持ちはよくわかります。しかし、通りかかった時に瞬時にこの米がどんなところで栽培されて、どんな検査をされて、ここに至ったかはわかりません。
 それと同じように国内でも、私たち、その辺のつましい暮らしをしている日本人消費者には福島産の食べ物がどんな意味を持つのかがわかりません。
 それをただ単に「食べて支援」といわれても、ではどんな状態の食べ物なのかを明確に表示して欲しいのです。ひょっとして私たちの知らないうちに私たちは「食べて支援」しているのかもしれないのです。どうしていつまでもはっきりしないのでしょうか。台湾の規制で初めて、そうか、そうだったのかと知りました。
 避難指示区域である川俣町山木屋地区では出荷用の米栽培が始まったそうです。昨年試験栽培した米が国の規制値を下回ったからなんだそうです。国の規制値はそれを食べた国民に危害を与えない数値なのですか?そして、その検査は正しく行われたのですか?国に対しての信頼が失われている現在、その国による被害は消費者にも、そして生産者にも及んでいるということです。