日本社会ではどんなに大袈裟にくしゃみをしても誰もなんにもいわないけれど、電車の中や食べ物屋さんなんかで思いっきり「ひぃ〜くっしょぉぉぉぉん!」とくしゃみをするバカ男を見ていると、こいつは野卑な環境で生きてきたんだろうなぁと思う。それでなくてもそのくしゃみと一緒にいろいろなものをふき出していることにまったく気が行かないどころか、「何が悪い!?」と思っている。そんな時の言い訳は「出物腫れ物ところきらわずッてんだ!」というものなんだけれど、それは意味がまったく間違っている。どんな時に出るかわからないから、気を遣いなさいという意味なんだっていっている。
英語圏にいると、誰かがくしゃみをすると、職場なんかでは「May God Bless You!」と声をかける。ま、往々にして「ぶれっしゅっ!」と聞こえる。そうすると「ありがとう!」と返す。くしゃみをしそうになると瞬間的に息を深く吸い込む。そんな時に悪魔が入り込むぞ!といわれているんだそうで、そんな時に神様守ってくださいねってんでそういうらしい。
女性の人の中には「グスンッ!」となにかいったのかと思う程度にまでとことんくしゃみを押さえ込んでする人がいる。そこまで周囲に気を遣うのかと素晴らしいなぁと思う。周りを驚かさない、自分のペースに強引に引きずり込まないという感覚が必要なのですなぁ。