ほぼ足りてまだ欲 その先

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生活保護

生活保護を受給する世帯のうち、65歳以上の高齢者を中心とする世帯が3月時点で過去最多の826,656世帯となり、初めて受給世帯の半数を超え50.8%となった。
国民生活基礎調査では、高齢者世帯は約1,221万世帯(2014年6月時点)で、受給世帯は約6%(東京新聞2016年6月1日 夕刊)こちら

 さもありなんという数字で、考え込まずにはいられない。ある意味ではこの国の社会保障制度は非常に良く機能していると考えてもいいかもしれない。というのは高齢者の社会保障がほとんど介護保険でしか機能していないところをこれで補完する格好になっているともいえる。
 それでもその支給費用はとても満足のいくようなものではないから、生活するだけで精一杯か、もしくは貧困ビジネスの中にはまり込んでしまっていて、負の連鎖からぬけだせないままなのだろうことは想像に難くない。
 なにしろ国民年金の支給だけで充分足りる人なんて考えられないのだから、厚生年金だとか、共済年金とかの二階がない人はとても暮らせない。蓄えがあったとしても、相当な蓄えがなくては暮らせない。何しろこの先何年生きることになるのか、見当もつかないからだ。それは幸せなことのはずなのに、もはや長命がもたらす懸念ばかりが気に掛かる。
変な話だ。