秋の夕暮れは油断がならない。今日のように静かに晴れ渡った日は特にだ。それは雲があるからで、これが終日徹頭徹尾晴天だったら、雲が出なくて、それはそれはつまらない。ただ、お日様が沈むのみだからだ。それは大海原で船で航行しているときならまだしも、見慣れた西の空だった場合にはそれはつまらない。
というわけで、今日の夕景は面白かった。
私が窓から身を乗り出して写真を撮っていることに気がついた人は、あいつは一体何だ、と思うことでしょう。
今夜の月の出は東京ではなんと18:55というのだから随分遅い。昨日は18時そこそこだったんだから、たった一日で、半時間以上出てくるのが遅くなる。一日違うとこんなに違うんだとは思わなかった。そして出てきたのを確認せず、油断していたら、夜10時頃にはもうすでに雲が湧いていて、その隙間から、そうらしい光が漏れてきている。写真に撮りたかったのだ。
