ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

52.54

 id:shojisatoさんがお書きになっているので、ヤマト運輸の亡くなった小倉さんの人となりがより親しみを持ってみることができた。確かに、この時期に小倉さんがお亡くなりになったのは非常に象徴的な思いがする。これまでライバルのS社のような不透明感に比べたら、はるかにパイオニアという名前にふさわしい信念で引っ張ってきたのであろうことが察せられるだけではなく、小泉の物まね、思想なし改悪をはるかに凌駕する先見性を発揮してこられたことに思いが至る。なんだか万軍の味方を失ったような心細さを感じる。テレビジョン・ニュースの訃報で思わず声を上げたのは久しぶりであった。哀悼の意を表したい。

朝から

 久しぶりに築地に出かける。なぜか知らないけれど、ここでは私はいつも左側ブロックの真ん中辺のそれも左から三人目あたりに座る。右側ブロックには座った試しがない。子ども礼拝が終わると左端に座ってた女性がすっと立って私に「もう少しあちらにお詰めになりませんか?」という。見ると一番右端に座っていた方が子ども礼拝が終わると帰られたのであいているのである。つまりあけておいたら後から来た人が座りにくいから今のうちに詰めろということであろう。「きがつきませんで」といって右端に移る。しかし、その人は詰めないのであった。理解ができないのだった。終わり頃になってわかった。その女性は礼拝後のお茶の準備があって礼拝が終わる前にそっと抜け出すから左端に座っていたいのだった。
 この話で思いだしたことがある。なぜどこでも礼拝の後のお茶のために何人かの女性が礼拝を抜けていくのか。どうしてその役をするのが女性であって男性ではないのか、という話もあるけれど、礼拝は最後まで連なって居てこそ礼拝である。いくら他の人たちのお役に立つために、とはいえ、本来集まった根本的な目的をないがしろにして人の役に立とうとするのではここに集まった甲斐がないではないか。少しくらいお茶が出てくるのがおくれたって良いではないか、一分、一秒を争っているわけではないではないか。ある日女性の信者の方がこうしたお話をされたのを某教会で聞いたことがある。もっともだ、と思った。しかし、その教会でもその後変わっても居ない。
 私が良く出かけていた外国の教会でも「Morning Tea Ladies」なんという呼び方をしていたくらいで、女性の役割になっていた。最近、ジェンダー・フリーについての大反論が行われているらしいという話を聞く。「女らしさ」「男らしさ」を見直そうとでもいっているのか。足を踏まれた人間はいつまでも覚えているが、足を踏んだ人間は気がついても居ないのである。

都議選

「17時現在の投票率は30.11%、前回同時刻より5.77ポイント下回」(毎日)→「18時現在の投票率:34.04%、前回同時刻より4.78ポイント下回」(朝日)
 お!挽回、追い込み!ったってこれで追い越せるはずもない。なんだこのていたらく!恥を知れ、恥を!東京都民は民主主義を放り出したのである。これで批判も主張もあるものか。システムそのものを考え直さなくちゃならないだろう。
→「19:30現在の推定投票率は35.88%で、最終投票率が50.08%だった前回の同時刻に比べて7.94ポイント低い」(朝日)だはっ!お粗末っ!
東京都選管の「推定投票率」ページは19:30現在から凍り付いたまま。でも、Asahi.comは21:52付記事で「投票率は推定で43.62%で、最終投票率が50.08%だった前回に比べて6.46ポイント低い」と報じている。つまり、都選管はHP上の更新を放棄。媒体取材には応えているということであろうか。大変に失礼をつかまつりました。m(_ _)m お詫びして訂正でございます。東京選管のHPでは、これまでの推定投票率は中間発表というところに書かれており、最終投票率は「投票結果」という別のページに書かれておりました。汗顔の至り。「最終投票率は43.99%で、最低は港区の34.08%、次が渋谷区の34.33%である。最高は御蔵島の78.70%」いずれにしても書くだけむなしい。 NHKは21:44現在で既に33名の当選、当確を発表。
私の区では投票率は40.43%にすぎない。開票率99%の時点でトップ当選者は得票数が26,244人である。全有権者数が136,802人だから結果的に彼は全有権者の19.6%の支持を得たことになる。
それにしてもこのていたらくはどうしたらよいのだろうか。
むなしい。実にむなしい。いくら書いても、むなしいものがある。

内部告発の原告社員が控訴、トナミ運輸の謝罪求めて (読売新聞) - goo ニュース

 原告が一審を不服として控訴。判決は「提訴10年前の1992年より前の損害賠償請求権を時効を理由に切り捨て」、「謝罪文の交付を認めていない」という。つまり、「会社も悪い、悪いけれど、そんな昔のことをいつまでもいってんじゃない。だから、昔の分の賠償なんてしなくて良い。それから金を払うんだから、それでチャラ」といっているようなものだ。これでは原告は腹の虫は収まらないだろう。
 踏んだ方はそんなに自覚しない、いつまでも覚えちゃ居ない。トナミ運輸まがいの企業は当たり前に存在し、この判決によって「ばれなきゃそのまま、ばれてもたかだかこんなもの」という価値観を確立する。30年間分でたかだか約1360万円の賠償判決である(まぁ、実際には判決の論旨からいえば10年分だけれど)。年間にたかだか45万円である(あえて”たかだか”といわせてもらおう)。