ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

村上春樹

 カタルーニャでの賞を受けた村上春樹がスピーチで原発について語ったのだそうだ。実に的を射たスピーチで仰るとおりである。こういう影響力を持つ人たちがもっともっと声を上げてくれると良いのに、と本当に思う。アジア太平洋戦争が終わった後から、戦中戦後にどんなことを感じ、考えていたかという点について多くの著名人がしたためていた日記を元にしたりして、発言をしていたことがずいぶん知られている。それと同じように今回の地震によってすべてが露呈した、「ごまかし」というオブラートで包みようもなくなってしまった事態に対して、多くの著名人の方たちに声を上げてもらいたいと思う。もちろん私のような無名人も語り続けるということは必要だけれど、そうした影響力を持った人たちにどんどん語ってもらいたいと心底思う。
 電気が自由に使えても、すべての地球上の生命体の命が危機に瀕するのでは、一体全体何の意味があるのか。

ザルツブルグ

 旧市街と新市街との落差はとても大きい。それでもインスブルックから降りてきたから、この街を歩いていると暑く感じる。とにかくこの国もこうした名の知れた街にやってくると、押すな押すなの観光客ばかりである。とにかく今日は洗濯をしなくては。
 インスブルックからの途中でアルプバッハというリゾートの村に寄った。見慣れない公衆電話ボックスを発見。黄緑色(最近いわなかったなぁ、この言葉)に塗ってあって、大きなモニターがついている。タッチしてみるとnewsというボタンが現れ、これを押すとThe New York Timesを含めて数紙のニュースを金を投入すると読むことができる。すごいなぁと思ったら、外に電源が二つついている。これはなんだろう?電動自転車の充電?車の充電?こんなの見たことがない。
 次に立ち寄ったラッテンブルグというこれまた観光地では、すぐそばの丘の上にかつての城のようなものが残っている。ここからの景色が見晴らしがきいてよく見える。この国ではこんなたぐいの丘がちょっとでもあると古い石垣のような、大昔の建物跡が残っている。景色を楽しんで降りようとすると、なんだかずいぶん中途半端な建物を建てている。お兄さんが一人で黙々とペンキを塗っている。一体何だろうと思ったら、向こうに観客席ができている。なんと野外劇が行われる会場で、この中途半端な建物は芝居の大道具なんである。来月1日から興業が始まるのだそうだ。なんか難しい名前の芝居だった。「DIE SIEBTELBAUNERN」という芝居だという。

2011年06月09日のツイート