ほぼ足りてまだ欲 その先

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マルマン

 と聞いてすぐには想い出さなかった。でも、どこかで良く聞いた名前だとは思った。ライターやゴルフクラブのあのマルマンだ。創業者は片山豊。戦後に会社を興して時計バンドで大きくする。しかし、バブルとともに下火へ。銀行からの融資を官僚立ち会いの下に当時の四行を集めて合意させたという話があったくらいに飛ぶ鳥を落としていた。最盛期にはヤマト運輸の小倉さんと並び称されたこともある。1997年逝去。その後マルマンは銀行管理になったものの、2001年に負債総額170億円を抱えて倒産。当時の名前は不忍商事。代表清算人は片山豊の息子の片山龍太郎。産業再生機構の片山龍太郎執行役員であり、カネボウ社外取締役(?)であり、今回自民党から当選した元舛添要一の妻だった(もういい加減にやめろよ、それ!)東大出身超エリート官僚、片山さつき様の夫である。
 その後旧会社が負債抱えてそれを特別清算。分野別にバラバラにした新会社をグループ企業統合して2003年2月、新マルマンを誕生。2004年2月に『T・ZONEホールディングス』の完全子会社に。この結果、片山さつきさんが持っていた新マルマン株は『T・ZONEホールディングス』株に割り当てられ、その株が高騰して1億円以上は儲かったでしょうと語られている。良いじゃん、1億円くらい苦労して儲かったんだから、ほっといてやれよ、といいながら私もここに書いた。これってインサイダー取引とはいわないんだろうな、きっと。
当時記事に書かれていた中で、必ず触れられているのが、主計官としての彼女のうわさ話。

「昨年7月、女性初の主計官となったが、自衛隊削減をめぐり、『災害派遣は警察と消防に任せればいい』『潜水艦なんて時代遅れなものは必要ない』などと発言したことで、物議を醸した」

というものである。それ、政治屋になったらどう始末つけるんだろう。→ 正解は「主計官もいろいろ、予算もいろいろであります」あたりかな。


 ま、官僚得意の前例がなかった訳じゃない。今東洋大学のなんとか長になっている塩川元財務大臣なんかは大臣になったばかりの時に、一代議士だった時の発言をとがめられて、「いや、もう、忘れましたな!」でとぼけ通した。官房機密費横領疑惑に関して

「自分が官房長官の時は官邸にある金庫にいつも4-5千万円入っていて、野党対策に使っていることは事実です。たとえば、北方領土返還運動、何々の団体の運動、その場合、総理大臣から官房長官に「何とか考えてやってくれ」と、そういう場合や総理が外遊で海外出張で行くから、その費用は、外交折衝のやつ、外の費用が多いですからね。その費用を負担しろと。それは官邸の調整報償費ではございませんからね。ですから、外務省のある枠内からもってこいよと」

と発言。
 しかし、これを2001年5月28日の衆院予算委員会や6月5日の財政金融委員会なんかではぬらりくらりとはぐらかしている。
 5月28日のサンデープロジェクトでは

「ぼくは、あれは政府の一員になったんでもういっさい言えません。役職についたらそういうものに対する責任感が、別の責任がある、発言にはね。そういうことと交じっていっさい言わんことにしとんねん。」

と言い切っちゃう。とっくのとんまに国民はこんなことを忘れちゃったのだね。
その大学、大丈夫ですかぁ〜?