ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

バザー

 94年秋までの9年間携わっていたボーイスカウトのバザーがあった。昨年も遊びに行ったのだけれど、今年は昼からいってみんなと旧交を温め、呑み会まで参加させて貰った。当時私が担当していたカブ・スカウト達が大学卒業寸前となっており、その時間の流れの速さに驚く。各隊の隊長も30歳前の若者が担当している。彼らの話を聞くととても多くの時間を割いていて、仕事量の大きさに驚いたといっていた。確かにあれだけの子どもを集め、充実したプログラムを立て、リスク・マネジメントもして、スタッフの役割分担をし、最終的には現場で状況に合わせて対応するというフレキシビリティを要求されるのは、なかなか大変だ。勿論スタッフの協力と経験なくしては全く成り立たないのだけれども、最後の責任と決断は結局隊長にかかってくる。私もその当時は片時もそのことが頭を離れない状況であったことを想い出す。彼らの奉仕に頭が下がる。
 当時、同じ部署に神奈川県でカブ隊の隊長をやっている人がいて、これなら会社の中にももっともっと同好の士がいるはずだと、社内報に「そんな人がいるなら情報交換ルートを創りませんか」という提案を出したけれど、結局申し出てくれた人がたったの一人しかいなくて、やむなく断念したことがある。何でだろうかとその相方と話し合ったのだけれど、自分たちが所属していたセクションが当時あの会社の中でも例外的に自由度の高い職場だったわけで、通常のセクションにいる人にとってはボーイスカウトに「うつつを抜かしている」社員と見られるムードがやっぱりあるんじゃないかという結論に達したのである。そういえば当時、「そういう活動をしている人っていうのはサラリーマンとして限界が見えちゃったからそんなことしているんじゃないの」といわれたことがある。確かに、出世街道にいたわけではないことは事実だけれども、一般的にそのように見られていたことも事実だということだろう。