ほぼ足りてまだ欲 その先

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木挽町寄席

 年に二回の木挽町寄席。今日はいつもの司会のあっチャンが居なくて、なんだか締まらない。どうしたんだろう。前座は駒春くんがあがるのかと思ったら、なんだか派手な顔のお姉さんが出てきて、独り言を云っているのかと思ったら、慶應義塾大学文学部仏文科教授の荻野アンナという人なんだという。どうも話を聞いたらこの人、結構チャレンジャブルな人のようで金原亭小まんなという名前を戴いているのだそうだ。どうも素人の話はこっちが恥ずかしくていけない。
 馬生の今日の出し物はというと(毎回半年前から出し物が決まっているというのも大変だ)「富久」である。旦那をしくじって借金だらけの幇間久藏の長屋は浅草三間町・・・ってこの三間町ってのは一体どこいら辺なのか知らない。資料によって長屋の場所も噺家によって場所が違っていたりする。こちらの方の記述によるとどうやら今で云うと雷門二丁目の南側と寿四丁目の北側、かばんのエースのあるあたりのようで、かつては夏目漱石も子どもの頃住んでいたことがありそうである。で、こちらの解説によると、志ん生志ん朝は旦那の家というのが芝の久保町(港区西新橋1丁目)としていたようだが、今日はご自分の出身地、この会場の鰻や「神田川」のある場所、木挽町だと云うことにした。浅草三間町から久保町までは多分6kmくらいはありそうだ。私の経験から云ったら2時間はかからないかも知れないが1時間半ほどはかかりそうと云うものである。これを一晩のうちに行ったり来たりしようと云うのだから大変だ。千両籤の当たり番号が「祢の八八八八」。どうも「鶴の千五百ばあ〜ん」じゃないと私は落ち着かない。
 いつものメンバーで場所を変え、楽しい話のうちにお開きとなる。かつての大学時代の知り合いが私の古い写真を見つけたと紙に印刷してもってきてくれた。良くこんな写真が残っていたものとびっくりするが、自分が本当にこんなことをしたのかとびっくりするような写真があった。