ほぼ足りてまだ欲 その先

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解体後の開発計画は未定?

 2007年5月1日14時46分読売新聞が伝えるところによれば、日比谷の三信ビルに最後まで残っていたお店が3月末で閉店し、ビルは既に鉄板で囲まれ、今日から解体工事が始まったと云うことである。この記事中に三井不動産のコメントが掲載されていて、「解体後の開発計画は未定」だとしており、隣の日比谷三井ビルも解体するというのである。あれだけの解体反対意見が出ていた中での解体だけれども、計画が未定だというのは随分傲慢な見解だといえないか。誰のものかと云えばそりゃ勿論三井不動産の持ち物なんだからどんなことにしても誰にも文句はないのだけれど、だからといって計画も立っていないのに、保存要望意見にとどめを刺す解体にはなんだか納得の出来ない思いがある。
 三菱地所三井不動産が何かをやって、その失敗や成功を見てから動き出すのか、動き出さないのかを決めると云われていたのは随分昔のことで、今や丸ビル、新丸ビルを惜しげもなく、あたかも引退世代の執着を断ち切るように、エイヤッとぶっ壊しておどろおどろしい超高層ビルに建て替えた三菱地所の後塵を拝し、森ビルの派手な安普請にも見えてしまいそうな、そんな雰囲気にも埋もれてしまいそうな三井不動産だけれど、そんなところで後追いをしなくても良さそうな気がするんだがなぁ。
 京橋の旧千代田生命が入っていたビルの解体工事を見ると、ここにどでかいビルを建てるのは俺たちで、周囲のみんなはその日になったら恩恵を受けるんだからこれくらいは辛抱しろよ、といっているようなダンプや車輌の通過状況である。今やどでかいビルを建てる企業の天下のような東京都心である。
それにしても三信ビルはもったいなかった。→http://green.ap.teacup.com/applet/1408tora/200510/archive