ほぼ足りてまだ欲 その先

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大臣政務官

 かつて政務次官という職務があった。当時は大臣の下に政務次官事務次官がいて、事務次官が官僚の最高位だった。今は大臣の下に副大臣がいて、その下に大臣政務官というのがいる。英語表記では副大臣がSenior Vice Ministerで大臣政務官がVice Ministerだというのである。副大臣大臣政務官とどこが違うのかというと、「大臣政務官副大臣との違いは、副大臣がその府省の政策全般(ただし、内閣府副大臣は大臣委員会の範囲を除く)について大臣を助けるのに対し、大臣政務官は特定の政策について大臣を助ける。また、副大臣内閣府副大臣を除く)は大臣不在時に大臣の職務を代行し得るのに対し、大臣政務官にはそのような権限は与えられていない(ウィッキペディア)」とされているというのだそうだ。26人もの国会議員がこの職務に任命された。
 なんの気なしに三人おられる外務大臣政務官の一人で静岡県選出の参議院議員である自民党坂本由紀子議員のプロフィールを見たら、
沼津東高-東大法出身、1972年労働省入省(障害者雇用対策課長、婦人政策課長等歴任)、1996年静岡県副知事、1999年7月労働大臣官房審議官、2001年1月厚生労働省安全衛生部長、2002年8月厚生労働省職業能力開発局長、2004年7月参議院議員という経歴。
議員になってからも自民党の中での活動としては厚労省絡み分野ばかり。ご自分のHPでも「これからは・・・・・・1)子や孫の代に借金のツケを回さないための財政再建、2)ニート、フリーターの解消、活き活きとした人づくり、3)医療制度をはじめとする社会保障制度の安定的維持、4)安全・安心の食の確保、5)地球温暖化の防止と環境保全・・・・・にも強力に取り組んで・・」と書いてある。もちろん 少子高齢化調査会委員、厚生労働委員会委員であって、かろうじて政府開発援助等に関する特別委員会委員が今度の外務大臣政務官として役立ちそうな経歴である。
彼女が官僚に対して睨みが効きそうなのはどう考えても厚生労働省だろうけれど、それは逆に癒着してしまいそうだと考えるのだろうか。国政の場での「適材適所」とは一体なんのことを意味するのだろうか。これは一体「適材適所」なのか、そうではないのか。
ちなみにあと二人の外務大臣政務官とは一人は父親が中山正暉、伯父が中山太郎中山泰秀:1970年生まれ、成城大法卒後、電通に入社→総務庁長官秘書官、建設大臣秘書官を歴任した後、小池百合子政策秘書衆議院議員2期目。後援会にNOVAがいて「特商法は経済活動の実態に合わない」とNOVA商法肯定(ウィッキペディア)。ご本人のきちんとしたHPは「企画中」なんだそうだ。
 もう一人が指三本で総理総裁を棒に振った宇野宗佑の女婿である宇野治:1947年生まれ、立教大経済卒後東京芝浦電気-東芝。1987年外務大臣秘書官、1989年内閣総理大臣秘書(つまり宇野宗佑が総理の時)、1991年滋賀県議会議員選挙当選(3期)、2003年衆議院議員、二期目。環境委員会・理事、外務委員会・委員。
 なんだ、ジュニアと官僚上がりって奴だ。なるほどね。