今日は参議院の総務委員会と本会議でNHKの予算が承認された。ところでこの参議院総務委員会の模様が今日もまたラジオ深夜便を取り止めて放送されていた。最初の質問者は安倍が辞めちゃってどうなんだよといいたくなる、あの自民党の世耕弘成である。NHKの朝の番組にケチをつけていたらしく、いい加減に聞いていたら、なんとこいつは早朝から大リーグのオープン戦なんてどうでも良いんで経済、グローバルな話題に集中しろという。何を馬鹿なことをいっているのかと思ったけれど「世耕弘成」なんだからしょうがないだろうと上がりそうになる血圧を懸念して知らんぷりをする。古森重隆・富士フイルムホールディングス社長がNHK経営委員長として選出した大変に親しい間柄といわれている福地茂雄（アサヒビール相談役）NHK新会長の選出に際して異議を申し立てた二人の女性経営委員をどうして任命したのかと官僚に詰め寄っていたけれど、なんだかんだといっても任命権者は内閣総理大臣だから、与党の議員たる世耕は見方陣営に矢を放ったわけで、その度胸たるや評価に値する・・こたぁないか。
この体制が決まった時に東京新聞が2007年12月17日付で書いた社説にこんな一説があった。
決定に賛同した経営委員は、公共放送を企業人コンビに任せることに疑問がなかったのだろうか。19年前、住友銀行会長の磯田一郎経営委員長が、親しかった池田芳蔵・三井物産相談役（いずれも当時）を会長にした失敗を忘れたのだろうか。
ここで書かれている池田芳蔵というのは1988年7月に77歳でNHK会長に就任し、とんでも行動でわずか9ヶ月で退任した元三井物産の社長・会長を歴任した（ウィッキペディア）あの人だけれども、三井物産時代はあの日本の輸出制度保険を台無しにしたIJPCプロジェクトの戦犯といわれるあの人である。
次の質問者はあの安倍の弟である岸信夫である。質問に立つなり福地茂雄（アサヒビール相談役）NHK新会長とアサヒビールにヨイショをする。あたかも福地の後援会のヨイショ・インタビュアーをやっているかの如きである。こんな程度の審議でよいのだという認識の元でやられているんだなということがよく分かるが、こんな程度の審議を仰々しく「ラジオ深夜便」を止めてまで放送するな。誠に程度の低い質問の連続で、参議院の与党議員の程度はこんな物なのかと涙がちょちょぎれる。
