ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

本屋

 映画の後に出かけた先からの帰りに久しぶりの丸善OAZOに入る。なんと2階にあった旅行ガイドブックのコーナー近辺はすっかりコミックに占領されている。え・・ッとここはどこだっけ?と考え込んでしまう。ここの店ではコミックは3階の文庫本の奥にあった。2階のそれもキャッシャーの周り一体がコミック売り場になって、それでなくても支払いのお客さんで長蛇の列なんだけれど、私はコミックにずっと囲まれているのが大変に落ち着かなくて気に入らない。
 ようやく「論座」と「世界」の9月号を入手した。

  1. 月刊「論座」九月号 朝日新聞社:なんと「論座」は十月号を持って休刊だそうだ。つまり終わり、ということである。13年だという。知らなかったのは私だけか。林香里が最後ッぺを書いている。特集「理論と現場」阪大総長の鷲田清一が顔を出している。「大阪・宮崎に見る 劇場政治地方分権」「夏目漱石 幻の大連講演全文掲載」。そして「吉坊が聞く芸の世界」は伊東四朗。パロディーというのは元になるものがきちんと理解されているという前提にある。しかし、今やその元となるものそのものが既に理解されているわけではないものだから、パロディーが成り立たない。だから瞬間的な笑いを誘うものばかりになっているんだと、伊東四朗は云うのだ。「さんっ!」なんてのだけで笑うんだもの、社会が幼稚になっている、ということの表れだよ。幼稚園生と新橋の機関車広場の酔っぱらいおやじのレベルが全く一緒だよ。
  2. 月刊「世界」九月号 岩波書店:特集は「死刑制度を問う」。対談は湯浅誠と野宿者支援ネットワークの生田武志である。
  3. 「最強師団の宿命」保阪正康 毎日新聞社 昭和史の大河を往く第五集。サンデー毎日連載の単行本化、その5。
  4. 「戦争と天皇三島由紀夫保阪正康 半藤一利松本健一原武史、冨森叡児 朝日文庫:2005年に刊行されたものの文庫化。
    戦争と天皇と三島由紀夫 (朝日文庫)

    戦争と天皇と三島由紀夫 (朝日文庫)