ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

命日

 明日が義母の満14年の命日で連れ合いの実家に線香を上げに行く。街は年末の週末とあって人が出ている。風はまだ時に突風が吹いたりしているけれど、雲ひとつない真っ青な空。こんな日は清水の三保半島の浜辺の松林がびゅーびゅーと鳴っているのを想い出す。寒いのだけれど日だまりは充分暖かく、それでも日本平を超えて西風が吹き付ける。
 もう90歳を超えた義母のお姉さんと三人で半年に一度はいる鮨屋に昼飯に行く。その鮨屋もやっているのはもう70歳前後のご夫婦。昔からそのままの木造二階建ての店。旦那が動けなくなったらそれでもう終わりだというのが目に見えている。あっちの家もこっちの家ももうマンションになってしまっている。
 いつもは三人で並のちらしを食べるのだけれど、今日は奮発して「上」にした。義母の姉はたくわんをパリパリといい音を立てて食べる。この店はしゃりが私の好みではないのだけれど、この三人ではいるにはちょうど良いところにあるし、気心が知れている。
 今年もまた年末に健在を確認できて良かった。