ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ようやく届く

 こちらで、書いたようにBBCが制作したテレビ番組を見て初めてGrace Abbottを知った。Hull Houseのことは福祉系の勉強をした人たちは必ず耳にしているはずで、そこからシカゴ都市社会学派に行く人もいてもおかしくないわけだが、どうしても福祉系では歴史の中で捉えるに過ぎないことになるだろう。
 この機会にAbbottにかかわるところを少し読んでみたいと書いたのだけれど、文献を入手してしまえば追いかけられるだろうとまずさがしてみた。すると、AmazonではGrace Abbottの「The Immigrant And The community」が再版されていた。オリジナルは1917年の出版で、それが一昨年、2007年10月にpaperbackで出ていた。ハードカバーは昨年再版されたようだけれど、表紙は同じパターンがamazonでも表示される。

The Immigrant And The Community

The Immigrant And The Community

 オリジナル版は多分入手も大変なんだろうが、再版ものは黄色い縁取りの表紙で、かつての雰囲気は全く味わえない。扉を開けると「なんせ古いものを再版したので汚れで読めなかったりするけれど勘弁してね」と書いてある。おいおい、と思ったけれど、ざっと見た限りではそれ程のことはない。欧州から米国への移住は19世紀初頭には船で一ヶ月以上掛かったものだと書いてある。そうか、その辺のことを想像することすらなかった。しかもその当時は航海を無事に乗り切れたのは9割で、残り1割は航海中に命を失っているというのだ。この事実を知ると知らないのとでは新大陸での彼らの覚悟を理解できたり、できなかったりするのではないだろうか。最初のこの書き込みだけでもちょっと姿勢を整えて読もうかという気になる。
 それよりも私は何をトチ狂ったのか、この本を2冊一度に発註してしまった。どこかで売りに出そうか。
The Grace Abbott Reader

The Grace Abbott Reader

 二歳年上の姉のEdith Abbottを含めて、全く何も知らない私が理解するには必要か、とこれもまた入手。ここのところ思わぬ展開の中でシカゴ大学系の情報を手にしていることになる。

 実はAmazon USAの私のカートにはまだ届いていないけれどもう一冊の書籍がずっと入れてあった。その一冊だけで発註するのがもったいない気がしていたので、Grace Abbottを見つけたときに、動機としてはなはだ強い意志が働いてポチっとしてしまった。

 で、同時に先日YouTubeで発見したcountryのグループがとても楽しかったので、追加の追加をしてしまった。
 The Time Jumpers:"JUMPIN' TIME" 2006年5月1日にNashvilleのThe Station Innでの2時間ライブを2枚のCDに収めたこのアルバムがUS$13.99はやっぱりお徳感満載。これはDVDにもなっているそうだ。メンバーは二人の女性ボーカルをいれて11名。フィドルが3本いるという贅沢さ。steel guitarは"papa" John Hugheyでメンバー全員が達人ばかり。こんなライブ空間にいたら気持ちよいだろうなぁと羨ましい。特にこの二人のfemale vocalistのBrenda Leeを彷彿とさせる潔いAll Of Meを聴いてこのアルバムが欲しくなった。
 もう一枚はこちらで、Hot RIZE: So Long Of A Journey:これまたライブ盤で、1996年3月のBoulder Theaterでのライブ。

 ところが最初からAmazon USAのカートに放り込んでいたもう一点が、seperated shipmentになってしまって予定外に送料がかかってしまって、おかげで何をきっかけにしてこうした本とCDを発註したのか、何が何だかわからなくなってしまったけれど、これはこれで大変にハッピィーそのものである。