私が信仰を持っていることをまず最初に断っておかなくてはならない。その上でいうのだけれど、特定の宗教団体が特定の政党とコミットしているというのは、やっぱりおかしいような気がする。それは日本だけではなくて欧州に行ったらキリスト教系の政党はいくらもあるということなんだけれど、それは特定の集団だけの利益を追求するという結果になりかねないという心配をその宗教を信仰していない人たちに抱かせる訳で、どちらもフェアではないと、私は思う。
例えば多民族国家で、ある特定民族が常に優遇され、また、ある特定民族が常に冷遇されている国家というのがフェアな国家を構成しないのと同じではないかと思うからだ。それに与しない人たちにとっては何も重大性を意味しないある特定人物を絶対視して、批判することなどなく、その人物のいうことを常に肯定する人たちがフェアネスを実現できるのかといったら、それははなはだ疑問だからだ。絶対視するという行為が宗教では十分に許されるのだし、それは重要なことだと思っているのだけれど、それを政治の世界に持ち込んでしまうと特定グループに対する理不尽な待遇を生みかねないと周囲から疑われる。
それはまんま、あの国と同じことになる。
