ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

クローズアップ現代

 初来日のMichael MooreがなんとNHKの「クローズアップ現代」に登場。もちろん日本では来年早々全国的に封切られる予定の彼の新作映画「Capitalism : A Love Story(邦題:キャピタリズム マネーは踊る)」の宣伝キャンペーンなんだけれど、この番組に出演するとは思わなかったなぁ。しかし、この映画はNHKでなくてはまともに取り上げることはできないわけで、他の放送局としてはホッとしたような、悔しいような状況なんじゃないだろうか。1%の富裕層が富の80%を握る米国をマイケル・ムーアがどの様に斬っているのか興味深い。彼は今日のインタビューで、あたかも教会の伝道師の如き決意を語った。
 東京・大阪はこの土曜日から先行公開で、東京は2009年12月5日(土)からTOHOシネマズ・シャンテで二つのスクリーンで上映される。
 この映画は下手をすると富を握っていない人たちに対する安全弁の役割を果たして、この映画を見ることで溜飲を下げて終わってしまうという状況を呈する可能性がある。そもそもマイケル・ムーアの映画を東宝のような大きな映画企業、自分では損をするような賭にはあまりでないけれど、安全に儲けるような映画企業、が上映するくらいだからそれほど大して日本国民の政治に対する考えに影響を与えるとは思われてはいないんだといってしまってそれほど間違っていない。もし、そんなに影響を与えるとしたらもっともっと右より傾向の人たちとくっついていた産業界が黙っているわけはないものな。
 小池百合子あたりにこの映画を見せたら、あるいは公明党の山口あたりにこの映画の感想を求めたらなんというのだろうか。聴いてみたいもんだ。