ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

銀座

パスポート、交通会館

 連れ合いのパスポートが今年有効期限を迎えるというので更新手続きに交通会館に行く。有効パスポートを持っている人はそのパスポートと写真さえあれば申請ができるということを聞き、すぐさま写真を撮る。交通会館二階にいくつもあるその種の店で写真を撮るとモノクロ1000円、カラー1700円と書いてあった。そんならと有楽町の駅にある証明写真ボックスだと700円でカラーの写真が出てくるんだからとそっちで撮る。30分で申請が終了。かつては葉書を持ってきなさいとされていたのが今はもうこれはいらない。しかも申請書にサインをする。どんどん変わってきているらしい。受領時には10年有効パスポートだと16,000円の費用がかかるという。こんなにかかったっけ?ちなみに私のパスポートはまだ大丈夫。

「AVATOR」

 折角ここまで来たんだからと今話題になっているという3Dの映画「AVATOR」を見ようと日劇に行く。前回映画を見た時に予告編を見た時は「なぁんだぁ、アニメみたいな映画だなぁ・・」と見る気も起きずにいたのにジェームズ・キャメロン監督のこの映画のために撮影技術まで開発したというテレビ番組を見て、やや、これは大層金がかかっているんだなぁと思い、これはテレビ放送で見たってしょうがないんだなと思い直した次第。
 慌ててネット上で席を選択して切符を買ってしまったものだから、真ん中の通路のすぐ後ろがあいていたので、こりゃ足もとが楽だからとそこをとってしまったのだけれど、日劇・スクリーン1ではちょっと前すぎた。3D眼鏡はちょっと重くて、途中から指で支えていた。
 設定は荒れ果てた地球から「パンドラ」にやってきて資源開発する人間が現地の知的生物ナヴィとその社会を蹂躙することによって起こる闘争の物語。そのままかつての北米大陸におけるヨーロッパ人と先住民族の対立に置き換えることができるというものだ。思いもよらない設定でこれはこれで大層面白いけれど、どうもどこかで見た物語のような気がしてしょうがない。ディズニィ-がこれまでも何度も取り上げたテーマかなぁと。
 162分は途中で大分中だるみが感じられるけれど、後半の戦闘シーンはスター・ウォーズを彷彿とさせる。
 肝心の3Dなんだけれど、最初はなかなか慣れない。その内にそのバーチャル世界の感覚の不思議さ(主人公が途中でいみじくもリンクしている世界と実世界とどっちが本物か分からないなぁとつぶやくのと同じで)にこっちもなんだか不思議な感覚に陥っちゃう。
 大昔のいわゆる「飛び出す映画」はそのための、観客におもねった飛び出す画面があるのが普通だったけれど、この映画はその辺の不自然感は感じられないといっても良いだろう。催涙弾が転がってきた時には思わず身体を避けたけれど。
 金曜日の12:45からの回にしては他の映画に較べてもかなり入っている方だろう。特徴的なのは多分リタイア組のおじさんのひとり客というのが普通の映画に較べて目立つということか。高齢女性だけのグループというのは他の映画ほどはいない。女の人たちだけでは見には来ないということだろうなぁ。
追記:100110:「ほぼ日刊イトイ新聞」では絶賛なり。

昼飯

 昼飯は銀座インズー1の地下にできた「天ぷら・蕎麦」と書かれている「天ぷら左膳 銀座店」で「ミニ天丼セット」を食べた。冷たい蕎麦を所望したらとても細い更科のような蕎麦で、その細い蕎麦の下にまるで刺身のツマに使う大根の細切りが敷いてある。これを蕎麦と一緒に食べると、そのしゃきしゃき感がとても蕎麦に合う。こんなことを発想もしなかった。多分どこか他でもやっているのかも知れないけれど、これはちょっと教えて貰ったというお得感がある。また、食べにいっても良いかもなぁ。

テレビクルー

 映画が終わって銀座の街中に出てくると、われわれと同じように、ぶらぶら歩いている爺さん、婆さんが前にも増して目につく。「天賞堂」の傍までやってくると、人だかりがしている。あ、そうか、天賞堂と隣の高橋ビルとの間は、例の泥棒が入って3億円分の時計その他を取られてしまった現場で、なにやらプロ仕様のビデオカメラを抱えたクルーがそのビルとビルの間のスペースを撮影している。私たちからは中が見えない。
 和光の角、つまり銀座4丁目の交差点にさしかかるとあっちにもこっちにもテレビカメラ・クルーがいて通りかかる人にインタビューをしている。何か事件でもあったのかなぁ、やけにいるなぁといいながら京橋まで歩く。あとになって分かったことなんだけれど、多分あれは貴乃花部屋二所ノ関一門から脱退して日本相撲協会の理事に立候補するという話題に対しての巷の意見をとっていたようだ。なんでそうだと思ったのかといったら、かつて良く一緒に酒のお付き合いをして戴いた当時の業界の先輩の方が、この件に関してのインタビューに出てきちゃったからなのだ。いや、さすがに知り合いがテレビ画面に大写しになると、驚くものである。それでもお元気そうで何よりだった。

 教文館に入ったら渋谷陽一の「SIGHT」41号が出ていた。こちらも「総力特集 大丈夫か? 民主党 何かヘンだぞ」で100日時点で民主党は大丈夫かといっている。他でも、ここのところ民主党に対して疑問を投げかける人、というかマスコミが増えてきている。
 しかし、それにしたって、あれだけ長いこと政権を抱えて我が世の春を謳歌して国民目線で政治をすることを全くどこかにおいて来ちゃった自民党(この際他人の尻に乗っていただけの公明党はどうでも良い)から劇的に政権を取り上げて、動き出したばかりだ。たったの三ヶ月である。そりゃもちろん時間は動くわけで、その間状況が停まってくれるわけではないので、うまくいってくれなくては困る。それにしてもだ、この既得権益護持のために政治を担当してきた自民党とは違うところを実現するにはまだまだ時間がかかって当たり前だ。政権交代の瞬間を、この国で見た私たちは相当に恵まれている。もう少し、やらせてやって欲しい。期待したほど何もかも巧くぐんぐん動かなくても前に向かっていることは事実だ。