ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

Dear Beatles

 友達に誘われて市川文化会館に行く。大きな箱だ。2000名近く入る。
 本八幡の駅から歩いて10分ちょっとくらいだろうか。ここの駅近くには一度行ったことがあるだけで、それも20年くらい前のことだから、初めての様なものだ。用事があって京橋から出掛けたのだけれど、どうやっていけばいいのかわからなかった。それが地下から総武線快速でいけると知ったのは切符の自動販売機のところに行ってからだった。本八幡には停まらないから市川で各駅に乗り換える。東海道線京浜東北線の様な関係か。
 腹が減ってはつまらないなぁと歩いていくと「王将」を発見。食べすぎた。王将ラーメンセット920円。こうした食べ物は近頃とんと食べなくなったものだからたまに食べると昔を想い出す。
 集合時間になっても肝心の友人がやってこない。彼が切符を頼んでくれているので、彼が来ないと入れない。開演ぎりぎりに到着。慌てて入っていくと場内満員だ。何しろ切符は去年の11月売り出しだっていう。そういえばTBSのラジオで何回か告知を聴いていた。
 久しぶりにこんな大きな会場に行った。私たちの席、前から5列目のど真ん中だけがぽっこりと空いていた。周りを見渡すと圧倒的に観客は女性で、概ね30代中心だろうか。私の様なおっさんは、いることはいるんだけれど、ど〜っといるという感じではない。しかも、けばい女性は殆どいない。私がこれまで経験したことのない客層の会場で、なんだか不思議な世界だ。
 このイベントは始まってから今年で8回目だということだ。昔は府中の森芸術劇場でやっていたはずで、去年からここでやっているそうだ。
 今年はホワイト・アルバムを4面分全部やる。一緒に行った私より一回り若い友達はビートルズコピーバンドをやっているくらいで、今時のビートルズ・フリークらしく細かい話を知っている。彼が「Revolution 9をどうやってやるんだろう・・・」とつぶやいていた。実際には相当面白く再現していた。
 これだけの仕込みをするために一体どれほどのリハをやったんだろう。それをこのコンサート一回だけで終わるのは実にもったいないなぁと思う。アンコールはビートルズ初期のヒット作。場内立ち上がる。しかし、私の前に座っていた三人ほどは同調しない。人のことだからどうでも良いけれど、あの雰囲気の中で座り続けるというのはどうなんだろうなぁ。
 リッキー以外はギターを持ち換える度にスタッフが受け取っては袖に持ち帰る。チューニングをチェックするんだろう。坂崎幸之助は一体何本のギターを使ったんだろう。友人の一人によれば彼のギターは全部ESPだそうだ。
 終わった後、ロビーの片隅で出演者がやってきて簡単な打ち上げがある。私を誘ってくれた友人が坂崎幸之助と知り合いなのでそれに参加。さすがに彼の周りには人垣ができて、遠慮がちな私たちは最後まで遠慮していて、最後の最後に彼に謝辞を述べて辞する。
 駅近くで呑もうかなぁと思っていたら友人が小岩の呑み屋に行こうというのでまた呑む。こうやって出掛けるといろいろな人に会うから、やっぱり出掛けないといけないなぁ。