今更なんだよといわれながら、アジア太平洋戦争中の米国西海岸における日本人・日系米国人強制収容に関する書物を気がつく度に入手してきているのだけれど、それほど出歩かないから大して集まっていやしない。
しかし、彼等にした仕打ちを深く反省して賠償金を払った米国政府もいや、潔い。多分、なんでそんなことをしなくちゃならんのだ、大体戦争中だったんじゃないか、しょうがないじゃないかと思っているコーケイジャンの皆様もおられるに違いない。しかし、それでも不当に鉄条網の中に追いやったのは正義に反するとする解釈が公に宣言できるのは評価するべきだろう。
あの時期の話になると、当時の日本は食べるものにも事欠いていたにもかかわらず（実は戦後の方が喰いものは苦しかったはずだけれど）、あの収容所の中にいた日本人は少なくとも喰いものについては苦労がなかったじゃないか、何をいっているんだという解釈をする当時の在日日本人もいるのには言葉を失う。
時代背景・時代環境を考えずに歴史を語るのは大間違いだと繰り返すしかない。
