戦時中の日系人収容要請取り消し ロス、70年前に決議
【ロサンゼルス共同】米ロサンゼルス郡の行政委員会は6日、旧日本軍によるハワイの真珠湾攻撃から間もない1942年1月に、日系米国人が危険だとして隔離するよう連邦政府に求めた同委員会の決議を、全会一致で取り消した。
今年は、第二次大戦中の1942年2月に日系人の強制収容を可能にする米大統領令が出されてから70年の節目。収容は不当な人種差別だったとあらためて確認する動きが続いており、この日の決議取り消しもその一環。
採決に先立つスピーチで、全米日系人博物館のグレッグ・キムラ館長は「米現代史で最もひどい、憲法に反する行為だった」と収容を厳しく批判した。（東京新聞2012年6月7日 11時21分）
この東京新聞の見出しはちょっと理解不能。これではあたかも70年前に取り消したかの如く読めてしまう。
全米日系人博物館というのはLos Angelesのいわゆる「リトル・東京」の一角にできているもので、今でも当時日系人が収容された有刺鉄線で囲われた中に立っていたバラックを再現した展示があり、米国に於ける日本人・日系人の歴史についての資料が保存されている。ほとんどの日本人は興味を示すことはないけれど、米国に於ける日系人社会には大きな影を落としている。
