ほぼ足りてまだ欲 その先

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有明水門

 有明海の水門を開けるか開けないかの議論が激しく、現地に行った農林水産大臣干拓地入植農民に激しい突き上げの対象となって、ただひたすら頭を下げているところがテレビで映った。
 あの水門を開けると、干拓地には多大なる塩害が起きて農業が壊滅するのだろうか。彼は大臣に対して「農業を止めるしかないのだ」といっていた。片や漁業従事者の皆さんはあの水門で仕切られたから有明海の水が汚れて漁業が成り立たなくなってきていると主張して提訴した。結果として裁判所は水門を開けろと判決したと聞いている。
 では、あの水門を計画した時点では漁業についてはどの様な影響があるのか、ないのかを調査しなかったのだろうか。もし、しなかったのだったとしたらとんでもない話で、それは法律違反になる。だから、法と前例には実に忠実なはずの霞ヶ関の皆さんがそれをやらないわけはない。しかし、どんな場合でも大きな集団が儲かることであれば、いずれの場合もその計画が前進し、その辺の下々は我慢をするべきだという結論に結びつけることにかけては天下一品の腕前を発揮する彼等のことだから、その中身の信頼性という点では遙かに劣ることに関しては心構えは必要だ。
 当時の政権与党であって、その霞ヶ関の計画に対して前進に一役も二役もかった当時の農林水産大臣はどの様に理解しているのか、当時の担当局長はどの様に解釈しているのか、それを今聴かせて貰いたい。で、なにが当時の計画、それを是とした前提と異なっているのか、それを解説して欲しい。それでこそ「plan, do, see」ではないのか。それすら霞ヶ関はやらないですむ、そんな組織なのか。それだったらそんな生涯給料を取ってはいけないのは当たり前だろう。