ほぼ足りてまだ欲 その先

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福島第一

 3号機の取水口付近で26日採取した海水の結果。1cc当たりで▽セシウム134が、国の基準の25倍に当たる1.5ベクレル、▽セシウム137が、基準の19倍に当たる1.7ベクレル検出され、いずれも前の日より上昇。この場所では、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍に当たるセシウム134が検出されたが、その後は減少傾向が続き、6月以降は数倍から数十倍の範囲内に収まってる。このほかの調査地点も、多くの場所で前の日に比べて放射性物質の濃度が上昇していたが、大きな変動はない。これについて東京電力は、「潮の満ち引きの関係で放射性物質の濃度が変動するが、変動幅の範囲内で、新たな汚染水の流出はない」としている。一方、沿岸と沖合の8か所で行った調査では、いずれの場所でも放射性物質は検出されなかった。(NHK7月27日 23時55分)

 この時点ではそれほど高い値が出ているわけではないという様に読めるのだけれど、実際には基準の25倍だとか、19倍だといっていて、3.11以前から較べたら、とんでもない状況にあることは間違いがない。こんな数字が平然と発表されていて、それがまた平然と伝えられていることに驚かざるをえない。
 しかも国民はここで語られている「国の基準」そのものがどれほどいい加減な数字かわかりゃしないよ、という感覚で観ているに違いない。この海の汚染数値がこれから私達の生活にどれほどの影響を与えているということなんだろうか。


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文部科学省が行っている宮城、福島、茨城県沖の放射能汚染の海洋調査について、日本海洋学会は25日、多くの地点で「不検出」とされているのは簡易法による測定で、汚染の実態を把握するために高感度分析を求める提言をまとめた。
 現在の調査方法は、セシウム137の場合、1リットルあたり約9ベクレルが検出限界値で、それ以下は「不検出」としている。提言は「魚介類が長い時間生息すれば、1キロあたり数百ベクレルのセシウムを組織(体内)に含む可能性がある」として、1リットルあたり数ベクレルでも魚介類が蓄積する可能性があり、高感度な分析が必要だとした。(石塚広志)(asahi.com 2011年7月26日7時47分)

 ということは前出のNHKのニュースの一番最後に書かれている「放射性物質は検出されなかった」というのは間違いで、「簡易法では検出されなかった」というべきだということだ。