ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

責任はない

 ず〜っと考えてきたのは、どうしてこんなことになったんだろうか、という点。
 原爆の広島、長崎への投下、水爆実験による第五福竜丸事件、スリー・マイル・アイランドの事故、チェルノブイリ原発の事故と多くの被爆状況を見てきて、核分裂によるエネルギーというものがどんなに大きいものであっても、それに伴って生じる放射能汚染という問題は一歩間違えれば、あるいは認識が足りていないととんでもないことに波及する、という事実を私達は知っていた。そして、その結果どんなことが起きてきたのかについても随分多くの報告がなされてきていた。
 ジョン・ウェインはなにゆえ死んだかについてもずいぶん昔に広瀬隆が謎解きをしてくれていた。
 わかっていたのに、私達はこの原子力発電というシステムに対して「これはヤバイからやめよう」という決断をしてこなかった。その裏にはこれで大儲けできるシステムを作り出した者どもがいたことはもう充分に解説されているのだけれど、そのシステムの中に組み入れられてしまっているマスコミがこれを報じるがないから、多くの国民は「そんなこといったって電気がなくちゃ暮らしちゃいかれないんだ」という催眠術にかかったまんまだ。
 そうして大儲けできるシステムがなんで構築されたのかといったら、それは自民党公明党が続けてきた政権がそれを仕組んできたからだけれど、それでも政権は交代したんだから、今となったらゼロから見直すことになっても良かったはずだろう。
 じゃ、それまでの自民党+公明党政権を支えてきたのは一体誰だろうか。それは彼等を選んできた選挙民に他ならない。いや、ちょっと待てよ。選挙民全員じゃないかも知れない。全国的に見るとほぼ全選挙民の半分程度かも知れないのだ。なぜって選挙に行かない人たちが半分近くいただろう。つまりその人達は選ぼうともしていない、つまり、選挙に参加していないから、自民党+公明党選びには参画していないのだ。だから、彼等には責任はないのだ。
 となると誰に責任があるのかといったら、残りの半分、つまりどこに投票したか知らないが、選挙に行った人たちに責任がある、ということになる。
 ということは私も投票した選挙民のひとりとして責任があるということになるのだ。あれっ!?どうしてこうなったんだろう。