ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

説明して

 テレビのニュースで福島県が「ふくしま新発売。」プロジェクトというものを始動したという話で、女優の三田佳子、マラソン増田明美、なんて人たちがプロジェクト発足発表会に佐藤雄平福島県知事らとともに出席したと報道されていた。確かに福島産だといわれたらちょっと考えてしまうのはこの状況では致し方ない。なにしろホットスポットがあちこちにあるみたいだし、今朝だって会津若松福島地裁の雨水枡から高濃度の放射線量が測定されたと報じられている。
 こういう状況下にあって福島県がやらなくてはならないのは、実際に計測して、その食品の安全性が確認されているという情報の大幅な公開ではないのか。今更三田佳子を連れてきて、「みんなで美味しい福島産のトマトを食べましょう!」といわれたって、即座に「そうだ、そうだ、食べよう!」とはいえないだろう。
 風評被害を受けない様にするには、大変に残念なことで、理不尽なことなのかも知れないけれど、消費者が安心して手にできる様にしていかなくてはならないと云うことではないのか。プルトニウムを燃料にすることを承認した佐藤雄平知事がニコニコしたって納得できないだろう。

第一弾として、放射性物質の検査を行った県内産品約250品目について、最新の検査結果を調べられる専用サイトを開設。東京電力福島第1原発事故で受けた風評被害の払拭(ふっしょく)を目指す。モモやナシ、キュウリなどの農産物のほか、牛肉、魚介類など、品目や地域別に最新の検査結果を検索できる。(Jiji.com 2011/08/17-17:20)

 ということになるのだそうだ。ネットを見ない消費者はどうしたら良いのだろうかという疑問がまず湧いてくる。
 サイトというのはこちら。基準値として「暫定規制値」が書いてあって、それに較べてどこの地域の何がいつの時点でどれくらいの数値を示している、ということが見られる様になっている。
 問題はこの「暫定規制値」が果たして国際的に通用する数値なのか、はたまた例の子どもの20ミリシーベルトの様に、当面責任を逃れるために都合よく政府が大幅にゆるめてしまった数値なのかがわからないという点にある。
 ということはすべからく福島の一次産業がこれからどうなるのかについても実は大いに霞ヶ関/電力企業/政府/地方自治体のこれまでの国民を欺いてきたことの結果となって表れているということなのだ。佐藤雄平福島県知事は発表会でえへらえへらしている場合ではないのだ。